火鉢の灰

火鉢屋の灰は全部で2種類
くぬぎ灰 と なら灰 がございます。


どちらも火鉢に必要な条件を備えた灰です。

火鉢に必要な条件とは、「灰の中に炭を入れても燃え続ける」 
品質のことになります。

 

1.くぬぎ灰 (四国)

くぬぎ灰は50メッシュのフルイでふるっています。一般的には最もキメの細かい灰です。
砂も混じっていないので燃える炭を“灰”に埋めてもちゃん静かに炭は燃え続けます。

これこそが灰の役目です。

以前にお買い上げいただいた方はご存知だと思いますが、過去には100メッシュという、通常は不可能なほどキメの細かい“くぬぎ灰”もございましたが、現在はございません。

しかしながら、一般的には30メッシュのフルイでふるってあるものが最高級と言われて
おりますので、50メッシュはさらに細かい灰ということになります。

ここでお知らせがございます。 下記、2012年9月のお知らせをご覧ください。

※2012年9月1日 お知らせ

くぬぎ炭は70年以上にわたって福島県で焼いて来ました。
土が混ざらず、綺麗な灰が取れるよう、特別に作った椚(くぬぎ)炭専用の炭窯が
50個近くありました。それが震災で全て使えなくなってしまいました。

 

そこで現在は、やむなく四国の山へ職人さんも移住をし(高齢の方も含め、皆さん家族を福島
に置いたまま)、今までどおりの「利休の二度焼き」を施した最高のくぬぎ炭を焼き始めています。

ただ中々山の権利の問題は複雑で、どう進むかわかりません。
色々利権も絡んでいるようです。

2011年の夏から動き始め、四国の山に窯を数十個つくり、福島で働いてきた職人さんも家族
を置いて四国への移住が完了。 今は四国の山の中で炭を焼き、灰を取っています。

ところが日本には、弊店の契約している窯だけではなく、他にも小さな炭窯がたくさん
ありました。 しかし、それらは移住することなく、あのことを機に完全に閉じてしまいました。

そこで購入していたお客様(おもにお茶の先生)が今、椚炭を求めています。

椚炭の話ではないのですが、実は紀州備長炭も史上始めて品物がなくなっています。
2年前の和歌山の台風の影響がまだ続いています。(山の道復旧がまだ)
挙句の果てに、今まで大量に入ってきていた安価な中国製の炭(すべて飲食店の業務用)
までもが政治的問題で一切はいってこなくなりました。

そのため、椚炭のみならず、備長炭まで極度の品薄となっています。

実は炭の世界では大変なことが起きているのです。

四国の窯でがんばって焼いてはいますが、年内のうちに炭、灰(はい)、ともに底をつくと予想
しています。価格は変更しませんが、炭の需要に完全対応することは難しそうです。
それが今の現状です。 どこまで出来るかわかりませんが、頑張ってまいりたいと思います。


2.なら灰 (岩手県)

なら灰は2kg袋と10kg袋がございます。こちらもメッシュは50ですので非常に細かいです。

本来弊店には灰は5種類ほどありましたが、今ではこの2種類に絞られました。
どちらも非常によくできた灰で、『炭を灰の中に埋めても、炭はちゃんと灰の中で燃えていきます。』
これは火鉢や囲炉裏ではとても大事なことで、砂など混ざりがあると灰に炭を埋めると消えてしまいます。

 

くぬぎ灰 1,600円/kg・・・ 利休焼きのくぬぎ炭の灰

小麦粉のようにサラサラなのは、50メッシュという細かいふるいでふるっているから。
しかもそのあと 火を通して炭の粒を焼いています。
茶道、果ては山菜のあく抜きにまで使える 最上級の灰。 火鉢にはこちらをお薦めしています。

実は以前は100メッシュでふるっていましたが、100メッシュの機械が目詰まりがひどく くぬぎ灰の生成が追いつきません。以前100メッシュをご購入のお客様には多少大き目に感じるかもしれませんが一般的に細かいと言われている30メッシュよりは細かな灰ですのでご安心ください。

 

楢灰 880円/kg ・・・ 通常はこれが最上級の灰と呼ばれています。 しかも50メッシュというこれでもかなり細かいふるいでふるっています。 もちろん完全に国産(主に岩手県) の楢の木を焼いて出来た楢の灰。通常は砂や土が混ざってしまう炭焼き窯を、純粋な灰だけを取り出せるように作り直した窯から採取しています。

くぬぎ灰との違いは微妙な色合いや、また、くぬぎ炭を燃やしてできる灰がくぬぎ灰であるがゆえのこと。なら灰でももちろん同じ広葉樹の灰ですので、備長炭の灰のように黒くなく、綺麗です。

くぬぎ灰は量が採取できずに貴重ですが、なら灰はくぬぎ灰よりは大量に採取できるため、20kg以上になると特に割安になります。


1 火鉢や囲炉裏の灰はこんなに貴重!

囲炉裏などは本来、土を敷いてその上で木を燃やしていました。炭は煙をだしませんが、木は思いっきり煙を出します。 だから自在鉤や家の梁が煙で燻(いぶ)されて良い色になるのですね。 火鉢とて同じで、ゆえに下に土を敷いたり砂を敷いたりしていました。 ただ、銅板の炉の場合はさすがに砂を入れたりしていることはなかったようですが。

そんな貴重な灰。一窯5kgと言われる灰を作るのにワラを燃やしたりしていました。そうして少しずつ灰を溜めていったのです。

ちなみに一窯とは炭を焼くカマの事で、一般的な炭窯で焼かれる炭の量は200kg〜300kg。焼けるまでに数日〜2週間。それで取れる灰はわずか5kg〜20kg程度という少なさなのです。

楢灰などは楢炭の80%以上をやいている岩手の楢灰全てが手に入りますが、それでも2〜3トンしかありません。

 

1 灰の性質

灰には断熱材の役目があります。 深さ5cmもあれば灰の上でどんなに炭を燃やしても火鉢の下は熱くなりません。 稀に囲炉裏を作る際、灰の下に断熱材を敷く方がいらっしゃいますが、無くてもまったく問題有りません。 もちろん純粋な灰を使って入ればの話ですが。

火鉢も同様で、手あぶり火鉢などはもともと灰は深さ5〜7cm程度までしか入りません。その火鉢を畳のうえに直において何時間炭を燃やそうが、畳はほのかに暖かくなるだけです。

また炭の上に灰をかぶせて炭を見えなくしてしまえば、上に紙がのっても燃えることはありません。そのくらい強力な断熱効果を持つ灰ですが、灰の中には空気が通るので、しずかに最後まで炭は燃えて行きます。これが火鉢、囲炉裏での火種の作り方です。

江戸時代などは火を起こすのが大変でしたので寝る前に種火となる新しい炭を灰に入れ、上に燃えた炭をのせて灰をかぶせるのが習慣でした。 これを怠ると翌朝とんでもないことに。。。
これで朝、まっかに燃えた炭が灰の中から出てくるので、新しい炭をくべていくわけですね。

 

1 くぬぎ灰の特徴

火鉢用に焼かれたくぬぎ炭から取れた灰で、純度は100%。 その分値段も最も高い灰です。

これ以上ないほどサラサラとして綺麗な灰です。50メッシュという通常は使うことのない細かいふるいでふるっています。木材は四国で焼いた最高級のくぬぎの木が元になっています。
残ってしまう炭の粉は火を通して焼いています。つまり通常とれる灰は、細かい炭の粉などが
入ったままです。 それをすべて高熱で焼ききって処理しています。だから見たことのない程
綺麗な灰になっています。

くぬぎ灰の最大の特徴はこのきめの細かさと、色合いです。 たとえば備長炭の灰は黒っぽく、また楢の灰は白に近い色になります。 くぬぎ灰はさすがに千の利休さんが申しましたとおり、色合いからして他と違う上品さを持っています。

囲炉裏に使うのはもったいないと思っていましたが、高級なお宿の囲炉裏ですとか、大変立派な囲炉裏を作られた方はこちらは100〜250kg お入れになります。 もちろん年数件という稀なことではありますが、火鉢などには迷わずお使いいただきたい素晴らしい出来映えです。

※ 石鹸、陶芸でお使いの場合はこちらをお読みください。

 

1 なら灰の特徴

楢炭の産地 岩手県の炭窯から取れたこちらも純度100%のなら灰です。

楢灰(なら灰)は、岩手県のなら炭をやいている窯から取れた物です。くぬぎ灰ほどの細かさは無いですが、これでも50メッシュという細かなふるいをつかっていますので、手あぶり火鉢でもお使いいただけます。 他にも 1つの囲炉裏で250kgも使うような大きな囲炉裏のある老舗旅館さんから、個人の方でもご自宅の囲炉裏に200kg入れる方まで様々です。

楢の木もくぬぎと同じ広葉樹の木なので、灰の性質もとても似ています。色合いも白っぽいので通常使用する範囲においてはとても綺麗で安心できる灰です。

毎年、くぬぎ灰もなら灰も2トン前後は出荷しておりましたが、2006年後半あたりから火鉢、囲炉裏以外にお使いになる方が増えまして、一時品切れになってしまいました。毎冬、品切れの可能性があるのが唯一残念ですが、価格と品質のバランスが良いのがこの楢灰の最大の特徴です。

 

1 火事になったら真っ先に持ち出すは 灰なり

茶道家にとって灰は命。 水に通すあく取りという作業を行います。これにより灰に混ざっているミネラル分などを取り除きます。これを アク と呼んでいますが、セッケンを作るときはこのアクを使って他を捨てます。 焼き物では釉薬に純粋な灰の成分を使います。

お茶の場合はこのあく抜きをやって綺麗にした純粋な灰に、さらに煮出した緑茶やほうじ茶を振りかけて乾かし、茶道のオフシーズンの時期は壺にいれて寝かせる。と言う行為を繰り返します。これで20年以上たった灰は見事な色合いになります。

この灰こそが茶道家の命の次に大事な物と言われ、それ故、灰は「火事になったら真っ先に持ち出せ。」 と言われていたのでした。

なお、この灰を灰匙(はいさじ)というスプーンの様な物で山を作ったりして形を作りますが、江戸期の茶人の灰景色が今も保管されています。 もちろん 手あぶり火鉢のような風炉釜に入った状態です。

 

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山菜のあく抜きにも使われる くぬぎ灰

灰は山菜のあく取り藍染めなどでも利用されます。 特にここ数年、山菜のあく抜きで使われることが大変多くなってきました。 もちろん高級料亭だけではありません。 普通に山に入って山菜を採っている方の消費の方が圧倒的に多いです。

これもこのくぬぎ灰の安全性と最も混ざりの無い灰故の使われ方です。
他には前出のセッケン作りでも使われていますが、こちらはさすがに少量です。またこの場合は灰というよりも灰に混ざっているミネラル分の方を使います。

 

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以前あったトラブル 100メッシュのふるいが壊れた・・・

以前は灰を“ふるう”ふるいには、 100メッシュという最も細かいふるいを使用していました。その100メッシュのふるいが壊れてしまいました。工場では変わりに楢灰ようの50メッシュでふるった物を箱詰めしました。それを知らずに私が出荷してしまったのです。

受け取られたお客様は以前 くぬぎ灰をお買いになった方でしたので、すぐにその異変に気づかれ
ご連絡をくださいました。 100メッシュとは、1寸×1寸の中に、穴が100個ある状態を言います。実際に目で見ると、良くわかりません。穴が小さすぎて。 ゆえに100メッシュを手でふるうことはやってみましたが、不可能です。 10分ふっても5gも落ちてきません。

もちろん50メッシュも充分細かいふるいです。一般的には50メッシュのふるいにかけたものを、もっとも細かい灰と言われています。 しかも50メッシュのふるいを3重にしています。確かに100メッシュの機械は壊れてしまいましたが、それ以上に灰の製作に非常に時間がかかり、ふるいが追いつかなかったこともありました。 

現在は50メッシュで灰をふるっています。その分価格も下がりました。 まれに、本当に極稀にですが100メッシュも出来上がってくることがあります。お値段は高くなりますが(15kgで21,000円)、もし相当にご希望でしたら一度ご連絡をください。 ただ本当にたまにしか出来上がってきませんので、あまり期待しないでください。

とはいえ、50メッシュですら充分細かいです。50メッシュは元々なら灰で使っていましたし、私の所有している火鉢にはなら灰を使っていますから、正直まったく問題はありません。ご安心ください。 

 

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安全性について

2007年に書いた内容なので少々古いですが、、、

最近中国関係の報道が多くなっています。 同時に2007年の4月からなにやら食の基準が出来たようで、安全性に対するお問い合わせが一斉に来ました。 実はこれは竹炭パウダーという火鉢屋が密かに販売している炭についての話ですが。 いまやくぬぎ炭にも中国産が入ってきました。最近では中国産のおが炭のヒ素の問題も言われ始めてきています。

当然ですがくぬぎ灰のくぬぎの木、楢灰の楢の木、白樺の胚の白樺。 すべて間違いなく国産です。
2007年のお問い合わせで一番多いのは安全性についてでした。

よくある質問

  1. 灰の量の決め方
  2. 囲炉裏にはどの灰?
  3. 灰のお手入れ
  4. 火鉢の中に土や砂を敷いて、その上に灰をいれるべきか?

必要な灰の量はこちらの
ページで計算できます。

灰の量を計算する

 

■灰の比較

 

色の違い

 ←  クヌギ灰なら灰の色の違い。ただくぬぎ灰今はもう少し明るい色です。


 

◆ 最高級 くぬぎ灰

とにかく良質の灰が欲しい方はこちらをお選び下さい。これ以上の灰はございません。


火鉢用最高級くぬぎ灰
拡大画像

 

箱


ここにあるのは15kg入りの箱です。

 


 

くぬぎ灰 15kg ¥22,000
¥1,466/kg

くぬぎ灰 3kg ¥4,800
¥ 1,600円/kg
くぬぎ灰 2kg ¥3,200
¥ 1,600円/kg
くぬぎ灰 1kg ¥ 1,650
1kgの価格が、2kg、3kgより 50円高いのは、ジプロック袋代などです。

 

 

 

 

 

楢灰:
火鉢・囲炉裏用楢灰

拡大画像

以前はくぬぎ灰に100メッシュという驚異的な粒度の灰がございましたが、
現在はくぬぎ灰も50メッシュなため、細かさに違いはありません。

そしてふるいには3回かけています。

実は灰には他にも種類があります。
今まで数多くの灰を試しました。また販売もしたことがございます。

そうして残ったのがこの2種類のみということになります。

灰の品質を知る上で大事なのは

「燃える炭に灰をかぶせて、灰の中で炭が燃え続けること」
これができたのが、くぬぎの灰と、なら灰の2種類だけでした。

つまり価格はくぬぎ灰にくらべるとかなり安いですが、
完全に火鉢でお使いになれるレベルです。

囲炉裏で、100kg以上の灰が必要でしたら楢灰がお薦めです。
囲炉裏の場合、150〜200kgというのが最も一般的な量ですが、
価格的にくぬぎ灰が高価な場合は下に楢灰を3割〜6割程度入れ、
上部をくぬぎ灰
とするのも良いです。よく下に砂や石は敷くことがありますが
湿気を持ちますので、炉の傷みが心配になります。
また、灰はどうしても使用していると下と混ざりますので砂が混ざり
炭の熱でパチパチ跳ねたりもします。

※ 楢灰の袋は2kg単位ですが、10kg以上の場合は10kg袋になります。

楢灰 10kg ¥9,300
(9,900->9,300)

¥930 /kg

楢灰 2kg ¥1,980
¥990 /kg

※くぬぎ灰 2kgは 3,200円 ですが、値段の差ほどの品質の差はまったくありません。
くぬぎ灰はお茶で必需でして、これ以外の選択しがございません。それゆえ茶道の灰
として多くの需要がございますので、値段も必然的に高くなります。

なら灰が劣るということではありませんので、ご安心ください。
私も火鉢にはなら灰を入れています。

 

 

 

 

 

 

 

【必要な灰の計算方法】

まずは炉 (落とし)のサイズ、縦×横×炉の深さ を計ります。 そして灰はどのくらいの高さまで入れるか想像してみてください。 深さ目いっぱいに入れると溢れんばかりですから、大体3cm〜5cm、 あるいはもっと低くても良いかもしれません。

もしも炉の口から5cm下まで灰がくるようにするならば、縦×横×(深さー5cm)となります。 たとえば縦60cm 横幅60cmで炉の深さが20cmだとします。 上部から5cm下まで灰がくるようにするので、15cmとなります。

この場合、54,000立方センチメートル、つまり54リットルになります。 
これを今度は1kg分である1440立方センチメートルで割ります。 
37.5 つまり37.5kg必要と言うことになります。

 


■囲炉裏には楢灰? くぬぎ灰?
火鉢には、炉が銅や陶器であることから、また囲炉裏以上に盆景を楽しむ面からもくぬぎ灰をお薦めしていますが、囲炉裏はどうでしょう。

囲炉裏はなんといっても量が必要です。 また串をさして魚を焼くことも充分考えられます。主に量の点からですが楢灰又は樫灰をおすすめしています。 それでも大そうな量が必要で、砂や石を敷きたくなるところですが、そこはやはり炉のためにも灰だけでまいりたいところです。

もしも下に砂をしかれる場合は、フライパンで炒る事をお薦めいたします。しっくいの炉でもやはり水分は苦手です。砂は完全に水分を取ってあげないかぎり、湿気を含んでいます。

灰はしばらくすると固まってきますから、魚のくしをさす音はのはそれからということになります。灰を入れたら、何か適当な上から押すもの、なければたとえばお鍋の底などをつかって押し付けてあげると早く固まります。

 

■古い灰の手入れ
古い火鉢に元々入っていた灰が、真っ白ではなく、灰色ならば良い灰でしょう。きめが細かくさらさらしていますか? ゴミが混ざっているようでしたら、灰を綺麗にしてあげればそのまま使い続けられます。

  1. 粗めの篩(ふるい)で細かい炭の破片や、ゴミなどを慎重に取り除きます。
  2. その後細かい篩(ふるい)でもう一度ふるいます。 
  3. もし灰が湿っているようでしたら新聞紙か何かに広げて乾かすとよいです。
  4. 使用し続けていても灰は汚れます。
  5. 灰が固まった場合のお手入れの仕方はこちら

■灰を使用するときは
上記のメンテナンスを施した灰を使用するときは、固まった灰を良く揉みほぐします。もし湿っていると感じたときは、乾かしてから使ってください。

■その他補足
純度が高いということで、手造り石鹸を作られてらっしゃる方、陶芸をされてらっしゃる方にお買い求めいただいております。しかしながら100%の純度とはいえ、水に通してはおりません。陶芸の上薬にお使いの場合は水に通しアクをとってからお使いください。下に沈む灰以外の砂や磁石でとれる鉄分などは地中の養分を木が成長段階で吸い取り、それが炭にしたことで一緒に灰となっていたものです。決して不純物ではありません。
当店の灰はすべて国産です。楢灰は楢の灰とクヌギの灰の混合です。岩手県が産地です。なら炭の90%以上は岩手県で焼かれています。クヌギ灰は販売している福島産クヌギ炭を焼いた時に出来た灰です。毎年300トン焼いて、5トンしか灰が出ません。

火鉢・囲炉裏の灰
※楢灰2kg袋の様子。 小麦粉と同等のカサがあります。

 

■灰の下に砂を敷いた方がよいのか?

昔はよく下に砂を敷く、砂利を敷くと言われていました。最大の理由は灰が貴重だったからです。 そもそも今、私達がお売りしている灰とて同じで、300kgの炭を焼いても僅か5kgほどしか灰は取れません。

灰は元々自分でつくるものでしたから、藁(ワラ)を焼いて灰を作ったりもしていました。今でもやってらっしゃる方はいらっしゃいますが、それはもう、果てしなく時間がかかります。

さらに囲炉裏は昔、灰ではなく土だけを入れていました。江戸時代までは皆そうです。その上で木を燃やします。 だからススが出て、梁がまっくろに炭化したりするわけです。自在鍵や他の木材が黒く良い色にすすけているのは、木を燃やしたことでススが出たからです。 炭からはススも煙もでませんから、家の中のものがススけることはありません。

さて、土の上で木を燃やしていると、灰がつもってきます。そうなってきて始めて炭を燃やすことが出来ます。いずれにしても灰を作るのは非常に時間のかかる作業でしたし、囲炉裏では土もつかっていたことから、火鉢の中に底上げのために砂や土を入れるといわれてきました。

陶器の火鉢の場合には錆びることは無いので土をいれることもあったようですが、私は今まで実際に古いもので中に土が入っていたものを見たことがありません。割合としては少なかった気がしています。

木製の火鉢はどうでしょうか。 木製の火鉢の炉は銅で出来ています。ご存知のように金属は水気であっというまに錆びます。

銅版の炉に土を入れることはまずないでしょう。こちらも一度たりとも目にしたことがありません。如何なる理由があれど、銅版の炉に土や砂を入れることは無いです。

陶器の火鉢はおまかせします。そこまでして火鉢をお使いになるのも結構。

灰をちゃんと買い揃えられるようになるまで、大事な火鉢を眺めて楽しむのも良し。といったところです。しかしながら、何事も人間、余裕が大切です。

またガサツさもあまりほめられたことではありません。

火鉢はそもそも現代生活に不可欠なものではありません。それでも火鉢を使うというのは、なんらかしらの愛着あってのことと思います。

愛着のある道具であればこそ、正しく大事に使ってあげるのが筋といもの。

ここは陶器の火鉢でも全て灰を入れてあげましょう。

なお、灰は優れた断熱材です。深さ5cmもあれば炭をどんなに燃やしても、下に熱がいって熱くなることはありません。一方で灰に炭を埋めておきますと、静かにまっかに 燃えてくれます。是非質の良い灰を、どこで手に入れても結構ですので、使ってあげてください。

 

50メッシュと100メッシュのくぬぎ灰の違い

くぬぎ灰50メッシュVS100メッシュ

なら灰くぬぎ灰

左が『なら灰』、右が『くぬぎ灰』です。

100メッシュは、無い事が殆どです。御注文いただきましても在庫無い場合もございますので、
その点はご理解ください。 1kg単位で御注文いただけます。

1ちなみに100メッシュのフルイでふるってみたことがありますが、10分ふるっても1g?ぐらいしか
落ちてきません。人間の手では不可能です。その100メッシュのフルイを6層にしてふるって
います。しかし、あまりの負荷に機械がまともに動かなくなったため、現在はごくまれに稼動させる
ことしかできません。ゆえに同じくぬぎ灰ですが、史上まれにみる最高の出来です。

 

※残念なお知らせでございます。 

100メッシュはこれで終了となります。

70年続けてきた福島の窯。すべて閉じました。
灰の手入れに必要な装置も、実はとても大掛かりなものなのです。
今回、日本の西の端に拠点を求めました。
しかし灰をつくる装置の設置が・・・ 100メッシュは断念せざるえませんでした。

最後の100メッシュ 10kg程度ですが販売いたします。
これは年末の大掃除で出てきたものでして、ちろん震災前のものです。

今後、100メッシュの灰を再び売ることができないかと思うと言葉無いほど残念です。

2012年1月追記

*fin*

 

さいごの最高級くぬぎ灰 最高級版 100メッシュ 1kg 3,200円

 

現在は製造しておりません。いつの日か再開されることを願っています。

 

 

 

 


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