火鉢の灰

火鉢屋の灰は全部で3種類

1.くぬぎ灰 (福島県)

2.なら灰 (岩手県)

 

くぬぎ灰 \1,480/kg・・・ 利休焼きのくぬぎ炭の灰。小麦粉のようにサラサラなのは、100メッシュという 最も細かいふるいでふるっているから。しかもそのあと 火を通して炭の粒を焼いています。
茶道、果ては山菜のあく抜きにまで使える 最上級の灰。 火鉢にはこちらをお薦めしています。

楢灰 \800/kg ・・・ 通常はこれが最上級の灰を呼ばれているはず。 50メッシュというこれでもかなり細かいふるいでふるっています。 もちろん国産(主に東北) の楢の木を焼いて出来た楢の灰。火鉢屋の灰はその上のクラスがあるので楢灰は2番目に良い灰ということになっています。 火鉢でももちろんOK。 今までは囲炉裏用途が多かった灰。


1 火鉢や囲炉裏の灰はこんなに貴重!

囲炉裏などは本来、土を敷いてその上で木を燃やしていました。炭は煙をだしませんが、木は思いっきり煙を出します。 だから自在鉤や家の梁が煙で燻(いぶ)されて良い色になるのですね。 火鉢とて同じで、ゆえに下に土を敷いたり砂を敷いたりしていました。 ただ、銅板の炉の場合はさすがに砂を入れたりしていることはなかったようですが。

そんな貴重な灰。一窯5kgと言われる灰を作るのにワラを燃やしたりしていました。そうして少しずつ灰を溜めていったのです。

ちなみに一窯とは炭を焼くカマの事で、一般的な炭窯で焼かれる炭の量は200kg〜300kg。焼けるまでに数日〜2週間。それで取れる灰はわずか5kg〜20kg程度という少なさなのです。

楢灰などは楢炭の80%以上をやいている岩手の楢灰全てが手に入りますが、それでも2〜3トンしかありません。

 

1 灰の性質

灰には断熱材の役目があります。 深さ5cmもあれば灰の上でどんなに炭を燃やしても火鉢の下は熱くなりません。 稀に囲炉裏を作る際、灰の下に断熱材を敷く方がいらっしゃいますが、無くてもまったく問題有りません。 もちろん純粋な灰を使って入ればの話ですが。

火鉢も同様で、手あぶり火鉢などはもともと灰は深さ5〜7cm程度までしか入りません。その火鉢を畳のうえに直において何時間炭を燃やそうが、畳はほのかに暖かくなるだけです。

また炭の上に灰をかぶせて炭を見えなくしてしまえば、上に紙がのっても燃えることはありません。そのくらい強力な断熱効果を持つ灰ですが、灰の中には空気が通るので、しずかに最後まで炭は燃えて行きます。これが火鉢、囲炉裏での火種の作り方です。

江戸時代などは火を起こすのが大変でしたので寝る前に種火となる新しい炭を灰に入れ、上に燃えた炭をのせて灰をかぶせるのが習慣でした。 これを怠ると翌朝とんでもないことに。。。
これで朝、まっかに燃えた炭が灰の中から出てくるので、新しい炭をくべていくわけですね。

 

1 くぬぎ灰の特徴

火鉢用に焼かれたくぬぎ炭から取れた灰で、純度は100%。 その分値段も最も高い灰です。

これ以上ないほどサラサラとして綺麗な灰です。100メッシュという通常は使うことのない細かいふるいでふるっています。木材は福島で焼いた最高級のくぬぎの木が元になっています。
残ってしまう炭の粉は火を通して焼いています。だから見たことのない程綺麗な灰になっています。

くぬぎ灰の最大の特徴はこのきめの細かさと、色合いです。 たとえば備長炭の灰は黒っぽく、また楢の灰は白に近い色になります。 くぬぎ灰はさすがに千の利休さんが申しましたとおり、色合いからして他と違う上品さを持っています。

囲炉裏に使うのはもったいないと思っていましたが、高級なお宿の囲炉裏ですとか、大変立派な囲炉裏を作られた方はこちらは100〜250kg お入れになります。 もちろん年数件という稀なことではありますが、火鉢などには迷わずお使いいただきたい素晴らしい出来映えです。

※ 石鹸、陶芸でお使いの場合はこちらをお読みください。

 

1 なら灰の特徴

楢炭の産地 岩手県の炭窯から取れたこちらも純度100%のなら灰です。

楢灰(なら灰)は、岩手県のなら炭をやいている窯から取れた物です。くぬぎ灰ほどの細かさは無いですが、これでも50メッシュという細かなふるいをつかっていますので、手あぶり火鉢でもお使いいただけます。 他にも 1つの囲炉裏で250kgも使うような大きな囲炉裏のある老舗旅館さんから、個人の方でもご自宅の囲炉裏に200kg入れる方まで様々です。

楢の木もくぬぎと同じ広葉樹の木なので、灰の性質もとても似ています。色合いも白っぽいので通常使用する範囲においてはとても綺麗で安心できる灰です。

毎年、くぬぎ灰もなら灰も2トン前後は出荷しておりましたが、2006年後半あたりから火鉢、囲炉裏以外にお使いになる方が増えまして、一時品切れになってしまいました。毎冬、品切れの可能性があるのが唯一残念ですが、価格と品質のバランスが良いのがこの楢灰の最大の特徴です。

 

1 火事になったら真っ先に持ち出すは 灰なり

茶道家にとって灰は命。 水に通すあく取りという作業を行います。これにより灰に混ざっているミネラル分などを取り除きます。これを アク と呼んでいますが、セッケンを作るときはこのアクを使って他を捨てます。 焼き物では釉薬に純粋な灰の成分を使います。

お茶の場合はこのあく抜きをやって綺麗にした純粋な灰に、さらに煮出した緑茶やほうじ茶を振りかけて乾かし、茶道のオフシーズンの時期は壺にいれて寝かせる。と言う行為を繰り返します。これで20年以上たった灰は見事な色合いになります。

この灰こそが茶道家の命の次に大事な物と言われ、それ故、灰は「火事になったら真っ先に持ち出せ。」 と言われていたのでした。

なお、この灰を灰匙(はいさじ)というスプーンの様な物で山を作ったりして形を作りますが、江戸期の茶人の灰景色が今も保管されています。 もちろん 手あぶり火鉢のような風炉釜に入った状態です。

 

1

山菜のあく抜きにも使われる くぬぎ灰

灰は山菜のあく取り藍染めなどでも利用されます。 特にここ数年、山菜のあく抜きで使われることが大変多くなってきました。 もちろん高級料亭だけではありません。 普通に山に入って山菜を採っている方の消費の方が圧倒的に多いです。

これもこのくぬぎ灰の安全性と最も混ざりの無い灰故の使われ方です。
他には前出のセッケン作りでも使われていますが、こちらはさすがに少量です。またこの場合は灰というよりも灰に混ざっているミネラル分の方を使います。

 

1

最近あったトラブル

先日 100メッシュという最も細かいふるいが壊れてしまいました。工場ではかわりに楢灰ようの80メッシュでふるった物を箱詰めしました。それを知らずに私が出荷してしまったのです。

受け取られたお客様は以前 くぬぎ灰をお買いになった方でしたのですぐにその異変に気づかれ
ご連絡をくださいました。 わずか20メッシュ違いでしたが明らかにキメの細かさが違いました。
また僅かですが炭の黒い粒も入っていたのです。 たまたま80メッシュのふるいでふるった最初のロットだったため、以後、100メッシュのふるいが直るまで くぬぎ灰はお休みでした。

人間の感覚もすごいですが、くぬぎ灰がそれだけ細かく繊細であるがゆえ、大変慎重に作業
をする必要があります。

 

1

安全性について

最近中国関係の報道が多くなっています。 同時に2007年の4月からなにやら食の基準が出来たようで、安全性に対するお問い合わせが一斉に来ました。 実はこれは竹炭パウダーという火鉢屋が密かに販売している炭についての話ですが。 いまやくぬぎ炭にも中国産が入ってきました。最近では中国産のおが炭のヒ素の問題も言われ始めてきています。

当然ですがくぬぎ灰のくぬぎの木、楢灰の楢の木、白樺の胚の白樺。 すべて間違いなく国産です。
2007年のお問い合わせで一番多いのは安全性についてでした。

よくある質問

  1. 灰の量の決め方
  2. 囲炉裏にはどの灰?
  3. 灰のお手入れ
  4. 砂や土は必要か??

 

■灰の比較

1
2
3
価格の高い順
1kgの価格

くぬぎ灰 \1,480

楢灰 \800
白樺の灰 \666
目の細かい順
くぬぎ灰
楢灰
白樺の灰

色の違い

 ←  クヌギ灰なら灰の色の違い


 

◆ 最高級 くぬぎ灰

とにかく良質の灰が欲しい方はこちらをお選び下さい。これ以上の灰はございません。


火鉢用最高級くぬぎ灰
拡大画像

 

箱


ここにあるのは15kg入りの箱です。


 

 

くぬぎ灰 15kg \16,200

くぬぎ灰 10kg \12,800
くぬぎ灰 6kg \8,700
くぬぎ灰 5kg \7,250

くぬぎ灰 4kg \5,800

くぬぎ灰 2kg \2,960

 

 

 

 

 

楢灰:
火鉢・囲炉裏用楢灰

拡大画像

なら灰はクヌギ灰ほどはきめ細かではありませんが、
ふるいには3回かけています。本来はこちらが最高級レベルと言える程
の品質を持った灰です。 コストパフォーマンスが高いので大量に灰を使う囲炉裏
にはもちろん丁度よいですが、灰の品質が見栄えの善し悪しを左右する
手あぶり火鉢でもお使いになれるレベルの灰
です。

囲炉裏で、100kg以上の灰が必要でしたら楢灰がお薦めです。
囲炉裏の場合、150〜200kgというのが最も一般的な量ですが、
価格的にくぬぎ灰が高価な場合は下に楢灰を3割〜6割程度入れ、
上部をくぬぎ灰
とするのも良いです。よく下に砂や石は敷くことがありますが
湿気を持ちますので、炉の傷みが心配になります。
また、灰はどうしても使用していると下と混ざりますので砂が混ざり
炭の熱でパチパチ跳ねたりもします。

※ 楢灰の袋、 今年に入り大変 うすいビニール袋にはいってくるようになりました。
もちろんそのままではお送りしておりません。ちゃんと別のビニール袋、あるいは防水加工された丈夫な紙袋にいれて梱包しております。 しかし楢灰の入っている袋はとても弱いです。到着時点で内部の袋には小さな穴があいている可能性が高いです。大事には至らないと思いますが、念のため気を付けて灰を火鉢に移してあげて下さい。

楢灰 10kg \8,200
\820/kg

楢灰 2kg \1,600
\800 /kg

 

 

 

 

 

 

 

【必要な灰の計算方法】

まずは炉 (落とし)のサイズ、縦×横×炉の深さ を計ります。 そして灰はどのくらいの高さまで入れるか想像してみてください。 深さ目いっぱいに入れると溢れんばかりですから、大体3cm〜5cm、 あるいはもっと低くても良いかもしれません。

もしも炉の口から5cm下まで灰がくるようにするならば、縦×横×(深さー5cm)となります。 たとえば縦60cm 横幅60cmで炉の深さが20cmだとします。 上部から5cm下まで灰がくるようにするので、15cmとなります。

この場合、54,000立方センチメートル、つまり54リットルになります。 
これを今度は1kg分である1440立方センチメートルで割ります。 
37.5 つまり37.5kg必要と言うことになります。

 


■囲炉裏には楢灰? くぬぎ灰?
火鉢には、炉が銅や陶器であることから、また囲炉裏以上に盆景を楽しむ面からもくぬぎ灰をお薦めしていますが、囲炉裏はどうでしょう。

囲炉裏はなんといっても量が必要です。 また串をさして魚を焼くことも充分考えられます。主に量の点からですが楢灰又は樫灰をおすすめしています。 それでも大そうな量が必要で、砂や石を敷きたくなるところですが、そこはやはり炉のためにも灰だけでまいりたいところです。

もしも下に砂をしかれる場合は、フライパンで炒る事をお薦めいたします。しっくいの炉でもやはり水分は苦手です。砂は完全に水分を取ってあげないかぎり、湿気を含んでいます。

灰はしばらくすると固まってきますから、魚のくしをさす音はのはそれからということになります。灰を入れたら、何か適当な上から押すもの、なければたとえばお鍋の底などをつかって押し付けてあげると早く固まります。

 

■古い灰の手入れ
古い火鉢に元々入っていた灰が、真っ白ではなく、灰色ならば良い灰でしょう。きめが細かくさらさらしていますか? ゴミが混ざっているようでしたら、灰を綺麗にしてあげればそのまま使い続けられます。

  1. 粗めの篩(ふるい)で細かい炭の破片や、ゴミなどを慎重に取り除きます。
  2. その後細かい篩(ふるい)でもう一度ふるいます。 
  3. もし灰が湿っているようでしたら新聞紙か何かに広げて乾かすとよいです。
  4. 使用し続けていても灰は汚れます。
  5. 灰が固まった場合のお手入れの仕方はこちら

■灰を使用するときは
上記のメンテナンスを施した灰を使用するときは、固まった灰を良く揉みほぐします。もし湿っていると感じたときは、乾かしてから使ってください。

■その他補足
純度が高いということで、手造り石鹸を作られてらっしゃる方、陶芸をされてらっしゃる方にお買い求めいただいております。しかしながら100%の純度とはいえ、水に通してはおりません。陶芸の上薬にお使いの場合は水に通しアクをとってからお使いください。下に沈む灰以外の砂や磁石でとれる鉄分などは地中の養分を木が成長段階で吸い取り、それが炭にしたことで一緒に灰となっていたものです。決して不純物ではありません。
当店の灰はすべて国産です。楢灰は楢の灰とクヌギの灰の混合です。岩手県が産地です。なら炭の90%以上は岩手県で焼かれています。クヌギ灰は販売している福島産クヌギ炭を焼いた時に出来た灰です。毎年300トン焼いて、5トンしか灰が出ません。

火鉢・囲炉裏の灰
※楢灰2kg袋の様子。 小麦粉と同等のカサがあります。

 

■灰の下に砂を敷いた方がよいのか?

昔はよく下に砂を敷く、砂利を敷くと言われていました。最大の理由は灰が貴重でもったいなかったからでしょうか。 確かに大きな陶器の火鉢などは40kg〜60kg入ったりします。 長火鉢で16kg前後です。

砂と弱点は湿気です。湿気が炉の銅板を錆びさせたりしますから、もしも砂をいれるときはよほど乾かさないといけません。 (フライパンで煎るほどに!)

陶器は錆びませんが、あまり砂を入れますといずれ上部の灰と混ざってきます。時に炭の火で砂がパチパチと跳ねることもあります。こういった理由で、当店では火鉢には全て灰を入れて頂いております。

特に灰を入れる炉が銅などの金属製の場合は、すべてを灰にしてください。
また灰はとても強力な断熱材です。安心してお使い下さい。

 

 

 

 


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