今年はアンティーク火箸に良いものが集まりました。
岩手の盛岡の鍛冶屋の田中さんの火箸が中心でしたが、2021年に引退してしまいました。
現在はアンティーク品の火箸できるだけ良いものを探しております。
新しいものは南部鉄の火箸が3〜4種類ございます。
火鉢と囲炉裏でお使いいただける火箸(新品)
いわゆる南部鉄器とよばれる盛岡の鉄器工房でつくられている火箸です。
アンティーク火箸
アンティーク火箸
アンティーク火箸
アンティーク火箸
アンティーク火箸
火箸の選び方
火鉢で使う火ばし
基本的に28cm程度の長さになります。
それより短いものもありますが、長火鉢には短いです。
火鉢にいれっぱなしだと熱くなる
炭と火箸が近いのでずっと火鉢に入れたままにしておくとメチャクチャ熱くなります。なので
①火鉢を使っている間は外においておく
②持つところが木の火箸は熱くならない
すごく長い火箸はある?
稀にありますが35cmになると非常に使いにくいです。手元にアンティークで35cmか40cmくらいのが1組ありますが重いうえに長いです。
なるほど普及しなかったわけだと思います。
火箸には新物もアンティークがある
火箸(ひばし)は、燃えた炭を取り扱うお道具。当店では「南部鉄でできた鋳物の火箸」と、「アンティークの火箸」の二種類を販売しています。
南部鉄の火箸
南部鉄器でできた鋳物(いもの)の火箸。実は現在、鉄は100%輸入です。だから南部鉄というのは無いのですが南部鉄器と呼んでいます。
こちらは電気炉で溶かした鉄を型に流して作ります。南部鉄器の製造方法としては一般的な手法。盛岡で造られる鉄器の殆どがこの鋳型でつくる鋳物です。
アンティークの火ばし【大正時代〜昭和30年ころ】
不思議とアンティークには南部鉄器のような火箸はたぶん一度も見たことが有りません。真鍮か銅です。銅の場合は鍛金(たんきん)といって中が空洞のものもあります。
鉄があるとすると桑の柄のついたもの。火箸部分はやはり中が空洞です。重いからかもしれません。
火箸の平均価格
4,000円〜5,000円以内が平均的な価格です。灰ならしと合わせて1万円以内でご用意できます。むしろ鍛冶屋さんのつくる数万円の火箸が手に入らなくなってしましましたが。そこは本当に残念です。
鍛冶屋の田中さん創った火箸という作品一覧
桑柄の火箸・灰ならし
そして みず火箸
半年かかりますが作成は不可能ではないようです。
制作者が1人しかいないためまた
普段は鉄瓶の鉉に忙殺されております。
半年〜1年かかってもよろしければ完全受注生産にてお作りいたします。
桑柄の火箸
68,000円(税込)
利休好み「みず火箸」
利休さんが最も好んだ
風炉用の火ばし
52,000円(税込)
盛岡に鍛冶屋の田中さんという鍛冶職人がいました。
2020年に引退。現在はお弟子さんが「鉉屋」として跡を継いでいます。そのため今も同じようなものを作ることはできます。
ただ盛岡の鍛冶屋さんは鉄瓶の鉉(取っ手)を作ることがメインのお仕事。私の方でも頼みにくいので在庫はしておりません。
もしも万が一、どうしてもこの見事すぎる鍛冶仕事による火箸が欲しい方はまずは一旦お問い合わせいただけますでしょうか。
その上でお弟子さんに相談してみます。出来上がりに3ヶ月以上かかりますので予めご了承ください。
鍛冶屋の田中さんの火箸
鍛冶屋さんです。田中さんと申します。田中さんが鍛冶仕事で創る火箸は、基本、中が空洞です。中が空洞ですと炭火の熱を伝えにくいです。また軽くて、炭を扱いやすいです。
そうした利便性も去ることながら、やはり鍛冶仕事でつくられた火箸は道具としての美しさを持ちます。千利休さんが好んだ火箸に「利休好みの火箸」がございますが、今この利休好みを造ることの出来る職人さんは日本には田中さんとそのお弟子さんだけです。
この田中さん。鉄瓶の弦(取っ手)をつくるのが専門です。鉄瓶の弦も中が空洞のものは、お湯が湧いても素手で持つことが出来ます。こうした昔の知恵と申しますか、昔ながらの鉄瓶の弦を作れるのも田中さんだけですので、お仕事は大忙し。その合間を縫って火箸を造ってくれています。
田中さんの火箸、初めて火鉢を使う方にもおすすめでございます。一度お使いいただければ生涯お使いいただけます。古くなっても相応の価値がございます。そしてなによりも、この道具としての美しさをお楽しみいただけたらと思います。