こんにちは。
お暑うございます。
熱いと書いても差し支えないほどの暑さです。
さて、本日は五徳の錆(サビ)についてでございます。
新しい五徳、特に菊地政光さんの五徳ですと、サビてしまうと正直ショックかもしれません。
とはいえ、鉄は必ず錆びます。
結論から申しますと、五徳のサビは、錆びるに任せるのが一番。
もちろん修理のようなことはできますが、費用は1万円を下りません。
サビを取って漆を塗って。
でも、やっぱりいつか錆びてきます。
でもご安心。
茶道はワビサビの世界。
火鉢は茶道ではありませんが、つかっている道具はお茶道具です。
サビてなんぼ。
とでも言えばよいでしょうか。
サビサビではなくて、ワビサビでいこう!
侘び寂び。
今や英語で Wavy Savvy と書くようです。
でも私達は、
侘び寂びの正確な意味を知らなくても、聞けば何のことか理解してしまいます。
侘び寂びがときけば感覚的にその感じを掴み取ることができます。
これが文化というものなのでしょう。
そして本題の五徳。
その五徳には、虫喰五徳なるものがあります。
そもそも虫喰は、虫に喰われて朽ちていく様子を表しています。
朽ちていくとは、土に返ること。
母なる大地、地球の蔵である地面へと、元へもどっていくだけのこと。
錆びることは、悪いことではない。
ということを、私達は知っています。
もしかすると、世界中の人がしっているかもしれませんが。
故に五徳がさびても、そこまでの変化を楽しみます。
さすれば、これからの変化も、自ずと自然に受け入れらることでしょう。
侘び寂びを楽しむ心とは、執着を無くす心のあり方。
へつながるのかもしれません。
そしてその「瞬間」を大事にしてあげることこそが、
道具への真の愛情と言えます。
故に私は骨董の五徳が好きなのでした。
こちらは以前使っていた、珍しい骨董のさつま五徳でした。
全身が赤く、ザラつきがわかるほど錆びています。
すでにずっと前に、お客様にお譲りしてしまいましたが、これも良い五徳でした。
今日、たまたま五徳のサビの修理でお問い合わせをいただきましたので、お答えしたのですが、うまくお返事を書けませんでした。
それで今回ブログのテーマにしてみました。
なお鉄瓶の場合、水漏れがある場合は侘び寂びをたのしむまえに道具して支障があります。
その場合は修理をいたします
皆様どうぞ暑さに負けず、お体ご自愛ください。
有難うございました。