黒柿の手あぶり火鉢
は、大変珍しいです。記録が残る300台弱の火鉢の中でも、黒柿の手あぶり火鉢は5台ほどしかありませんでした。その1つはこちら。2013年に登場した黒柿の手あぶり火鉢です。価格は52,000円でした。

孔雀杢の火鉢
これは今見ても凄いです。孔雀杢は最高の黒柿にしか出ない杢目。 52,000円は今も妥当なお値段です。
ご興味有る方は商品ページが残っておりますので、ご覧になってみてください。
確かに孔雀杢は凄いですが、ここまでのものは、2つと出てこないので、最初で最後だと思います。そもそも黒柿の火鉢は、ケヤキに対して割合的に1/10も無いです。肌感覚で 1:100に近い感じです。
こちらの第二百九十五弾もれっきとした黒柿で、それゆえ珍しいものなのです。
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黒柿火鉢の動画
ケヤキと黒柿、一緒に撮影していましたので、黒柿の動画の部分だけご紹介します。途中からの再生になっていますが、黒柿部分だけをご覧いただけます。
黒柿は、柿の木1000本に1本の割合で、偶然見つかる墨が落ちた柿の木です。耐熱温度は400度以上。そのため火鉢の縁の材木として多様されます。
通常、木製の四角い箱火鉢では、ケヤキと黒柿の組み合わせが王道です。当時から数がないので貴重な木材でしたので、こうして総黒柿の火鉢は大変珍しく、それだけを収集する人も多く居ました。もちろん当店のお客様の中にも、黒柿を集めてらっしゃる方は結構いらっしゃいます。
こちらもいかにも黒柿といった杢目です。取っ手は金属をはめ込んでいます。動画では「初めて見ました」と言っていますが、全然初めてではなかったです。とはいえ通常この取っ手も黒柿だったりするので、アクセントとして金属で作ったのかもしれません。
24cm角と、若干小ぶりなサイズです。通常は28cm(九寸五分)か、一尺(30cm)で作られます。庄内の火鉢によく見られる小ぶりな手あぶり火鉢です。
こちらの面だけ、一枚板ではないです。取っ手の上あたりで、木のつなぎ目が見えます。もちろん黒柿ですが、当時たくさん作って、黒柿の木のあまりを出さないように突板(つきいた)にしたのだと思います。
縁も黒書きですが、4つの板をはめ込んである炉縁は桐のようです。桐も耐熱温度423度なので、熱には強いです。ただ小さな火鉢なので、ガンガンに炭を燃やすと、焦げます。クヌギでも焦げますが、ここはやはり備長炭を燃やしたような気がします。
小ぶりなので、くぬぎ炭、ナラ炭、おが炭程度に抑えておいたほうがいいかもしれません。横綱くんをいれるとしても1つだけ!それほどまでに備長炭は温度が高いです。その代わり強烈に暖かいですが。
炉は綺麗です。もちろん全体的に使い込んである感じはありますが、いかにも黒柿といった重みと、木肌の滑らかさはそのまま。炉の銅版が軽く錆びている程度です。 すこーし、残念だったのは、炉縁が焦げて、熱でまがっていること。そのため、価格が18,000円と、総黒柿としては最も安いお値段になりました。
こう見えても炉はきれいなので、生涯このままおつかいいただけます。灰をいれたままに倉庫にしまって10年もしますと銅板も錆びてきますが、通常使いではこれ以上サビは進行しません。ご安心ください。
普通サイズのケヤキの火鉢と並べるとこんな感じです。灰は少なめで2kg。多めで3kg。五徳は鋳物の中がよいのですが、今どこにも在庫無くみつかりません。年末になると入荷するかもしれませんが、今あるものの中では「鋳物の五徳 小(3,400円)」か、「虫喰五徳 五寸(12,800円)」がぴったりです。
火箸と灰均しはお好みですが、1つ小さくて面白いダルマ灰均し(2,100円)があるので、こちらも良いかもしれません。
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