手あぶり火鉢-第311弾

山形県 庄内地方からやってきました。

山形桐と黒柿の手あぶり火鉢です。取っ手も黒柿。

組み合わせは明治時代までによく見られたほぞ組です。桐は耐熱温度423度。黒柿も同じ程度ありますので火鉢に最適。さらに桐はケヤキに比べると柔らかいので、ソリ(割れたりといったこと)が入りません。

明治の後期の火鉢なので時代感はありますが、隙間もなくしっかりした状態で現代まで残っています。庄内火鉢の特徴は、縦横比が1:1:1に近いこと。こちらの火鉢も高さ22.5cm c 22.5cm x 23.5cm 

私の師匠が庄内で15歳から丁稚奉公で叩き上げた正真正銘の骨董商ですので、こうした程度の良い庄内火鉢をご紹介できます。庄内は江戸時代、京都と最も交易の盛んでした。紅の産地だったが故です。当時は紅バブルもあり、金と同価格だったそうです。そのころには数多くの豪商が生まれ、京都の美術品のみならず人々の行き来も盛んでした。そのため山形の庄内には京都言葉が入り、作られるものも京都風になっていきました。そんな庄内の空気感を色濃く含んだ火鉢がこちらになります。

梅セット

梅セットだけご用意しました。必要量のくぬぎ灰、手元にあるアンティークの灰均し、火箸、五徳(小)、火おこし器とくぬぎ炭がセットになります。約12,000円分のお道具が付属します。