いかけ屋「綱取」造る「座付ざづけ砂鉄」
もう一つの阿古陀鉄瓶
❏ 棗霰紋座付 砂鉄 鉄瓶
綱取の砂鉄鉄瓶 最高峰
12才から父 砂子沢秀人 号「秀人」のもとで修行
1975年 昭和50年 南部鉄器が国の伝統工芸品に認定されると同時に南部鉄瓶を代表する作家として伝統工芸士 第一号に認定
1980年 勲六等瑞宝章を授与
生涯 自らの工房で鋳込み(鉄を溶かす最初の段階)をした稀有な職人。
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鉄瓶の発症の小泉仁左衛門の小泉家 その技を受け継いだのが 砂子沢 一代目〜三代目 その三代目のもとで修行して伝統工芸士となった「綱取」
このような流れになっています。
約50年前の未使用品
全ての鉄瓶を自分の工房でゼロから作成
実は溶けた鉄は「もらい湯」といって業者から買い取るのが一般的
小泉仁左衛門から続く最も古い鉄瓶の制作工程でつくられた鉄瓶
こちらは「阿古陀瓜」の形としています。
本当は阿古陀瓜じたいを見たことはありませんし、秀仙さんがそう名乗っていわけでも有りません。
茶道具、香炉に多い阿古陀を私が色々みてきた結果、そのように名付けました。
いずれにしても「阿古陀」形の鉄瓶です。
そして秀仙さんは阿古陀形の鉄瓶が得意でした。
通常の丸、角と面によるものよりもずっと整形が難しいもの。故に現在の鉄瓶に阿古陀形は無いと思います。全て確認したわけではないですが。
ツマミは虫食いのある木の実
口はたて口
肌はゆず肌
鉉(ツル)は取っ手のことですが、ちょっとかすかな凹みがあります。これは「もっこ鉉」と言います。
鍛冶屋さんのつくった中が空洞のもっこ鉉。
鍛冶屋の田中さんの師匠が作った「もっこ鉉」
鉉の表面には「もやし」と呼ばれる多少の凸凹感もついています。
よく見るとわかります。
いわゆる鉄瓶としての最高峰です。
秀仙の息子 砂子沢弘 号「秀峰」のもとで修行した鋳掛屋(いかけや)を名乗る綱取職人(日本伝統工芸士)が、当時の秀仙の作品をずっと保有していました。
1年以内の水漏れは無償修理。5年以内の大きなトラブルも通常修理の50%以下で対応。
新しい、古いにかかわらず「中子のある鋳型でつくる鉄瓶」の場合は新品でも未使用品でも漆の状態により水がじわじわくることが稀にあります。これは現代の新品の鉄瓶でもあります。盛岡と一部の水沢の手作りの鉄瓶は最終工程で新品の状態から穴が空いています。型と型を止めるときに使う木の棒のあとです。これを漆で埋めて完成となります。そのため弊店でも最近も砂鉄の新品鉄瓶でじわじわが1件ありました。余裕を見て1年の期間を設けましたので仮に「じわじわ」があってもご安心ください。完全に対応させていただきます。
ただし昔の鉄瓶なので IHヒーターは一切お使いいただけません。IHヒーターによる水漏れは底面に歪みがでるので替底(底を一から作り変えて取り替える修理)以外対応できないからです。
電熱線のコンロ、炭。
ガスコンロでしたらガスの火を直接当てずに弱火〜中火にて。
ガスコンロの火を遠火にする五徳も弊店では販売しています。
その他熱源についての詳細はこちらを御覧ください。
IHヒーターは絶対にダメ!
保存時はそのままがベスト。中に新聞紙などはかえって湿気を含み錆びさせます。
カナキ止めという後処理を(炭で1000度以上で焼き付ける)をしてありますので鉄瓶の生涯に渡って錆びても簡単に修復可能です。浮いたサビなどは出ません。(当時の鉄瓶には混ざりものが極めて少ないから)
高さ:22.5cm 直系:18cm 蛇口のある直系:20.5cm 口の直系:9cm
重さ 2.1kg
えびす阿古陀鉄瓶よりも大きめで 2L ほど入ると思います。
柄杓をいれるのであれば、こちらの阿古陀瓜のほうが口も大きいのでよろしいかと存じます。
完全に未使用品です。
いずれにしても正真正銘、最後の1つになります。
¥240,000
在庫切れ