手あぶり火鉢-第313弾
シンプルで小ぶり
杉並区にはお茶の先生が多く住んでいます。荻窪という駅には、何軒も茶道具屋さんがあったほど。なので、お茶室を併設しているお家も珍しくない、そんな地域です。
その杉並区内のお宅からでてきました。杉材で小さいので、煎茶を点てていたものと思われます。極めてシンプルな佇まいながら、木釘をつかって組まれているあたりに、時代を感じさせます。
木釘に見えて木の粉をのりに混ぜて作る手法は完全に近代のものなの。やはりそうした簡単な作りとは異なり、さすがに時代を感じさせるしっかりした造りです。
備長炭でも燃やしすぎたのか
実は、備長炭を入れすぎると、このようになります。くぬぎ炭は燃やしても500度も行けばよいほどなので、ここまでにはなりません。
いわゆる、火鉢の縁が焦げかけた状態です。紀州備長炭や、土佐備長炭の、ウバメガシの備長炭は空気がうまく入ると1000度にはなります。これをこの小さな火鉢で使えば、まあこうなるかなと。
もちろん何回か使ったくらいでは平気なのです。備長炭を結構普通にボンボン燃やしていたのでしょう。
なぜなら私も、一度ボロボロにしたことがあるからです。わたしが焦がしたときは数年に渡って備長炭をボンボン燃やしていました。
備長炭は入れても1つ。もしくは小さいものを2〜3個にして、灰に埋めて燃やしましょう!
中に砂?灰?の音がする
この底はとれません。でもやっぱり、灰か何かが下にはいってしまったのでしょう。火鉢本体をフルと、サラサラ音がします。灰が入っていたときは気が付きませんでした。カラにして逆さにして降ったら、音がなっていました。まあ気にしないでください。
サビも大したことはなく、しかもガッチリ造られているので、炉は取れないですがかえって良いかもしれません。このまあ、灰を入れてお使いください。
五徳は普通のごとくなら、五寸 小サイズ。
お薦めは乙女の五徳です!

お薦め火鉢と道具
セットは2種類 梅と竹
梅セットと竹セットの違いは、五徳のみ。竹セットは乙女の五徳。梅セットは鋳物の五徳(小)が付きます。
本体は本体のみですが、灰が必要な場合はお知らせください。楢灰をお付けします。
火箸と、灰均しはお任せで。どちらもアンティークのなかから、こちらの火鉢に合うものをお選び致します。灰均しは、幅の細い真鍮のものがありますので、そちらが良いかなと思っています。
漆塗りの火箸も良いのですが、火鉢が小さいのでここは、真鍮製にして、ボンボン炭をもやしているときは道具は外に出しておくのが良いと思います。
他なにかご不明な点がございましたらお尋ねください。