ある日、手頃な価格の火箸を
作れないか、鍛冶屋の田中さんに相談してみました。
それまでは、桑柄の火箸(24,000円)や、みず火箸(19,800円)などしかありませんでした。これはこれで素晴らしい火箸なのですが、もう少し手頃な価格で購入できるものが欲しかったのです。しかも鍛冶屋の田中さんテイストの。
そうしてできたのがこの鍛冶火箸です。田中さんは「先折れ火箸」と言いますが、私は鍛冶屋さんがつくったので鍛冶火箸と命名しました。
先が折れている
田中さんは鍛冶屋職人ですが、非常に珍しいタイプの職人さんです。どのへんが珍しいかというと、美的センスが優れている。感覚で新しい形を生み出す。明るくて笑顔。 とにかくと〜っても変わった職人さんです。 気難しい顔を一切市内職人さんって、私は多分初めてです。
そこで先折れです。オリジナルの廉価版火箸を作って欲しい。と、伝えただけで先の折れたこの可愛らしい火箸を造ってくれました。
どことなく愛嬌を感じるのは私だけでしょうか。
シンプルな火箸の最高峰
これ以上無いほどシンプルです。でも表面がいかにも鉄で、どことなく柔らかく感じる肌触りでs。長さは28cm前後。

鍛冶屋の田中さんの作品の一部
冷麺が異様に美味しい”ぴょんぴょん舎”の中の、鉄の部分(全部ではないです)は田中さんが作りました。トンカンやった跡があります。
個室(無料です!)の扉の取っ手も。もちろん本業は鉄瓶の弦。そしてマンハッタンの高級レストランでも七本使われています、



鉄瓶の取っ手
もっこ弦という姿
お店の照明の道具として
マンハッタンにある高級和食屋さんで7本も使われています。火箸から自在鉤、はてはアートまでなんでも作る珍しい職人さんです。
15の時から親方の元で丁稚奉公。

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