小さな穴は、裏から穴をあけてある虫喰です。
日本の茶道具の世界も、ヨーロッパの絵画の額縁の世界にも、穴をあけて虫喰を表現し、わびさびを見て楽しむ
虫喰をとおして見る、朽ちていくもんへの哀愁・愛着は、世界共通かもしれません。
¥52,000
※ 鍛冶屋の田中さん 2020年9月を持って完全に引退してしまいました。イマまで有難うございました。
釜環(かまかん)とは、茶釜の取っ手のこと。茶釜の両脇に、穴が空いています。その穴に、のの字の輪っかを入れて、取っ手とします。 小さくて細い、環(わ)です。茶釜の環なので釜環(かまかん)です。
火箸に先の部分に、小さな釜環をつけたのがこの火箸。茶釜の環を作れる職人さんじたいが珍しいこと、さらに2019年で鍛冶屋の棚kさんが引退してしまうので、二重の意味でも貴重な火箸になっています。ご覧のようにねじりを加えた繊細な造り。軽いので火箸のバランスも良いです。鉄瓶の鶴(取っ手)をつくれるただ一人の職人さん(お弟子さんが育ちましたので二人ですが)の、見事な作品。鍛冶仕事の最高峰の火箸です。たまに在庫していますが、基本的にご注文いただいてから10日ほどでお作ります。
長さは32cm程度。通常の火箸が28cmほどなので、少し長めです。このあたりは田中さんの感覚におまかせです。
もちろんご希望のサイズがあれば、その長さでお造りいたします。
在庫切れ
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