乙女の五徳 三寸
直径9cm 高さ9cm
乙女の五徳 四寸
直径11.5cm 高さ13cm
京都 – 金沢 – 庄内
京都風といえば、なんと言ったら良いのでしょう。
語彙力に欠ける私には表現のしようもありませんが、感覚でわかります。京都が京都風なのはあたりまえとして、京都風のものが生まれてくる土地と風土というものが、ある気がしてなりません。
そしてそれが金沢と、山形県の庄内です。山形の庄内は、江戸時代に紅の生産で京都と交易が盛んでしたから、わかります。
では金沢は?
金沢と京都
金沢でわかることは数少ないですが、加賀藩百万石の財力を持って文化振興に努めていた功績は今にも伝わっていると感じます。(漫画学科のある大学もありますもんね!)
また今年(平成30年春)、京都の町家あとから、加賀でしか調合されない貴重な三味薬が文字通り出土したとのこと。当然京都御所にも献上されていたとか。
(ソース)
そうした金沢にしかない特殊な技というのものが薬剤の世界にも存在したとなれば、なるほど金沢の特殊性はわかろうというもの。であれば当然、京都とのつながりは必然とも思えます。金沢と京都。このつながりが江戸時代にまで遡るとなれば、金沢でつくられるもの1つ1つが、どこか特殊性を持つと感じるのも、当然かも知れません。京都や金沢、そして庄内に特別な思いがある番頭の私ならではの強引な結論かもしれませんが、いかがでしょうこの五徳。いかにもという感じがいたしませんでしょうか。