両方素晴らしいのが困った
両方素晴らしいから困ってしまいます。
どちらも素晴らしい。もちろん、ネガティブ要素を隠したいからでも、ポジティブシンキングでもありません。
本当に両方とも美しい
左の黒い火箸のぺーじはこちら

火箸10組
火箸10組のセットは初めて見ました。たしかに江戸〜明治のころはお屋敷には20組、25組の手あぶり火鉢がありましたから、不思議ではないかもしれませんが、共箱に10組はなかなか圧巻です。

漆の葉っぱ
この葉っぱ。おそらく漆の葉ではないかと思います。五七の桐でもあれば、より宮内庁御用達っぽいですが、政治と切り離して考えてるとここは、、、いや、そんな深い話じゃないですね。きっと。

銀に虫喰
この穴は、虫喰です。一応作り方としては、銀の細いいたに、穴をあけまして、それをトンカン叩いて丸めます。鍛冶仕事です。ここは間違いなく他の職人さんが作ったはずです。銀になにかの成分を混ぜないと、銀が固くなりません。でもとにかく銀だそうです。持ち主の方がからも伺いましたし、そこは見ればわかります。

甲乙つけがたい
こまったものです。両方素敵です。持ちての形状、火箸と持ちての付け根の装飾は、左の黒い塗りの火箸のほうが好きです。一方、岡本さんの火箸。このシンプルな持手との接続。実は非常に難しいのです。職人さんと再現しようとして断念したくらいですから。そして銀の輝きと虫喰はなかなかラジエターのようでかっこよくもあります。でも実際、銀はやわらかいですから、ラジエターの役目もあったのかもしれませんね。とにかく甲乙つけがたい火箸2週類です。今回偶然です。本当に偶然両方見つかりました。幸運です。
