手あぶり火鉢 第315弾 総黒柿の京火鉢
総黒柿 第315弾の特徴
黒柿だけで造られた京火鉢。
京火鉢の特徴は、縁の下のくびれ。
金沢の火鉢にも同様の造りが見られることがあります。明治時代までは、その土地の指物師の作る火鉢には、明確な違いがありました。
関西火鉢が関東以北で造られたり、使われることは絶対にありませんでした。京火鉢は京都の指物師がつくるものなのです。
さすがの雲
取っ手が長火鉢の取っ手と全く同じ形状です。雲のようにモクモクしているので、クモと呼ばれてきました。年配の古美術商は必ず雲と言います。この雲、手あぶり火鉢につくことのない、見事な取っ手。もちろん黒柿です。
黒柿はケヤキと並ぶほどの硬い木材で、耐熱温度は432度前後。ただ希少価値の高い木材ゆえ、総欅は数百台に1台程度しか存在しません。
全体像はおいおい
こちらの手あぶり火鉢第315弾、数日前に初めてお知らせを受け見に参り、撮影いたしました。出たてほやほや。詳細は追って、書き足してまいります。
まずは記念すべき平成31年の元旦火鉢でございます。この見事な火鉢をとくとご覧ください。

あえてマイナスポイント その1
僅かながらのほぞ組のズレ。
マイナスという表現をするほどでもないのですが、僅かながら黒柿に反りが入りそうになりました。でもほぞ組のお陰で、板は反らずにこの僅かなズレで止まりました。
直射日光に1年中当てない限り、これが広がることはございませんのでご安心ください。むしろ見事な指物の仕事が伺いしれます。
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