

白い火鉢にビオトープ
西荻窪にあった、最後のオフィスのお庭にあったのは、白い火鉢に作ったビオトープでした。善福寺公園の池で採ってきたエビと、西荻の骨董屋さんにいたメダカ、そして同じく善福寺公園に自生していた水草です。
全てセットしてくれたのはお客さんでもあるご近所の女性でした。なんと夜中にこっそり行って、善福寺池にエビ捕獲の仕掛けをしのばせていたそうです。
事務所が無くなる直前に、なぜかこの白い火鉢のビオトープごとなくなっていましたが。。。どこいったんだろうとしばらく不思議でした。

貫入(かんにゅう)
この細かいヒビみたいなものが貫入です。ご存知の方がほとんどだとは思いますが念の為。
この貫入は、陶器にできます。磁器にはできません。(たぶん)
釉薬(うわぐすり)を塗った陶器を焼いたあとに、冷ましますが、その時の釉薬と粘土質の本体との温度差でピキピキとガラス質になった釉薬理にヒビが入ります。 下の本体、粘土質の陶器にヒビがはいるわけではありません。
真っ白いつるっとしたものは、磁器の可能性もありますが主に釉薬を塗らないものには貫入は入りません。
貫入が入っているということは、陶器であるということです。
貫入の良さは色が入っていくこと
貫入の面白さは、その時時で色味がこの隙間に入っていくことです。実は黒い水にツケておくと、この白い火鉢がめちゃくちゃ素敵になるのですが、それはやめておきます。
個人的には真っ白い陶器の火鉢が好きなので1つは真っ白いママ。もう一つはおもいっきり貫入に色を染み込ませて、この細かい幻想的な模様をボワっと浮き立たせたいと思っています。


底は綺麗ではないです
理由は不明ですが、見た目は綺麗ではないです。でもまあ、許容範囲かなと。 灰を入れてしまえばわからないし、メダカをいれるにしても下に石は敷くので見えないし。
なんかにょろっとしたものがありますが、これは思い切り一体化しているので取ることはできません。あしからず。
なんか素敵
とはいえやっぱり真っ白い火鉢は素敵です。
普通に灰を入れて、夏は夏火鉢として香を炊いたり、蚊取り線香を炊いたり。私ならそんな使い方をします。
京都では夏火鉢といって、お香たきとして軒先に置くらしいです。憧れの京都ならではの使い方ですね。
