竹節鐶(たけふしかん) 田中二三男 作
竹節鐶(たけふしかん) 田中二三男 作
平成の時代まで盛岡で活躍された鍛冶職人 田中二三男 さんが、およそ20年前に制作した鐶(かん)です。
この鐶は、竹の節を意匠として取り入れた作品です。一見すると竹そのもののような力強い造形ですが、中は空洞に鍛造されており、見た目以上に軽やかに仕上げられています。鉄という素材の重厚さと、竹の持つしなやかな美しさが見事に調和した逸品です。
私は10年以上前に、田中さんご本人から直接お譲りいただき、大切に保管してきました。
鐶(かん)とは
鐶(かん)とは、茶釜の両脇に付いている取り外し式の金属製の輪のことです。湯の入った重い茶釜を持ち上げたり、据え替えたりするときに鐶付(かんつき)へ掛けて用います。
しかし、茶の湯において鐶は単なる「取っ手」ではありません。
必要なときだけ静かに現れ、役目を終えれば外される。その控えめな存在には、実用の中に美を見出す茶の湯の精神が表れています。
また、鐶は釜との取り合わせを楽しむ茶道具の一つでもあります。丸形や鬼面、雲形などさまざまな意匠があり、季節や席の趣向に合わせて選ばれることもあります。
この竹節鐶は、竹が古くから茶の湯で「清らかさ」「生命力」「節度」の象徴として愛されてきたことを思わせる意匠です。派手さを競うのではなく、釜に掛けたときに自然と調和し、茶席に静かな品格を添えてくれます。
火鉢屋スタート時にまずお世話になったのが鍛冶屋の田中二三男さんでした。
ぜひ田中さんの鍛治の技の決勝と言いたくなる 鐶(かん)、物としてとても味のある姿です。
ぜひお楽しみください。
¥41,000
在庫1個




