まるで火鉢の教科書!百年先まで使える【保存版】

1.火鉢ってなに?

火鉢は昔の日本の暖房器具

火鉢は日本で昭和30年代ころまで普通に使われていた暖房器具です。今ではおしゃれな感じすらありますが、昔は生活必需品です!火🔥のついた炭を灰(はい)の上で燃やして暖を取りました。

火鉢の中で燃える炭の写真

火鉢はもともとは平安時代に中国からやってきました。当時は貴族のみ使用でなおかつ金属のみ。丸い金属の筒に灰を入れて炭を入れて(多分1つ2つ)太ももで挟んでいたようです。

その名残で昭和初期まで火鉢じたいを「きんたま火鉢」とも読んでいたとか。師匠からきいたので4〜50年前まではポピュラーな名称だったようです。平安時代〜戦国時代に一般人は冬はどうやって暖をとっていたのかなとおもっていたのですが、家の中に⬛で穴を彫り土を敷き詰め、その上で木を燃やして温まっていました。そのうち木が燃えると灰になります。囲炉裏が唯一の暖房器具の時代はとにかく木材を燃やして暖房としていました。江戸時代に入ると都市部では家が小さいところも出てきます。長屋もそうです。囲炉裏はつくれませんから移動式の暖房器具ということで火鉢が登場します。とまあ、そんな流れのようです。

こたつも昔は炭だった

その移動式の火鉢をカゴに入れて上から布団をかけるとコタツのできあがり!だからコタツもやっぱり炭が熱源でした。図にしてみました。昔のコタツは、木枠の中に陶器の箱を入れ、その中に火種となる炭を入れた陶器の器を入れていました。素焼きの器部分は未だに骨董屋さんでたま〜に売られていることがあります。

日本の昔のコタツの図

七輪と火鉢の違い

おなじ炭をつかう道具して、七輪があります。七輪は基本、外において調理をする調理器具です。火鉢は暖房です。この辺がちょっと曖昧なので英語で「ヒバチ」はバーべキューグリルを指す単語になっています。HIBACHIで検索するとお肉を焼く写真ばかり出てきます。以前Wikipediaにその事を書いて火鉢の写真も掲載したのですが、誰かに消されてしまいました。だから英語でヒバチといえば今もBBQです!一応七輪と、火鉢の違いを解説します。

七厘と火鉢の違いの解説した図
火鉢と七輪の違い

七輪は、珪藻土(けいそうど)という土で作られています。基本、外での使用がメインの、日本に古くからある調理器具です。だから油ものを焼いても平気。サンマもガンガン焼けます。七輪とサンマ

火鉢と囲炉裏の違い

囲炉裏は江戸時代までは各家庭の暖房装置。火鉢は移動できる暖房という位置づけでした。囲炉裏はもともと土を入れて木を焼きます。だから煤もでます。炭を燃やすようになったのは近代に入ってからです。囲炉裏たまたま見つけた、著作権フリーの囲炉裏の写真なのですが、砂鉄の鉄瓶がかかっています。すごいなぁ。

火鉢と焼き肉

おそらく一番相性が悪いです。ギリギリ、五徳の上にフライパンをのせて、お肉を焼くことも出来ますが、七輪を使うか、普通にガスコンロで焼きます。

火鉢の種類なにがある? 素材・骨董 & 新品 ⭕ ⬛

火鉢の種類には何がある?

小さい火鉢=手あぶり火鉢  手焙(てあぶり)とも。

大きい火鉢=関東火鉢・関西火鉢 (骨董のみ)

現代の火鉢=手あぶり火鉢、テーブル火鉢、囲炉裏火鉢

材質 木の種類
時代 テーブル
陶器|金属|木製   新品|アンティーク なし
四角 木製 ケヤキ・杉・黒柿・黒檀・桑・桐ほか 新品|アンティーク あり・なし

丸と四角。 テーブル付きと、無し。 材質は陶器、金属、木製があります。 これから購入するなら、骨董アンティーク・新品があります。

陶器の火鉢

ごく一般的な火鉢です。数年前までは、骨董屋さんを覗くと必ず転がっていて、3,000円くらいで買うことの出来たほど、いくらでもありました。なんと最近は、この陶器の火鉢すらなかなか見ることがなくなりました。ただこれは都心部の話なので、地方にはまだあると思います。狙い目です。メルカリというアプリがありますが、火鉢で検索すると出てきます。それでもあまり数はありません。私もたまに購入します。それを安くこちらで売ることもありますが、とりあえずメルカリも穴場です。

陶器の火鉢
陶器の火鉢
白い陶器の火鉢

金属の火鉢

金属の火鉢もあります。というよりも、もともと平安時代に、中国から渡来した火鉢は金属製でした。砂張(さはり)などが貴重とされました。銅と真鍮をまぜた黄土色のものは、今も目にすることがあります。

だるま火鉢

だるまの形をした小ぶりな陶器の火鉢。廊下において使いました。主に京都にて。

だるま火鉢
だるま火鉢

木製の火鉢いろいろ

木税の火鉢が普及するのは江戸時代から。ケヤキや黒柿、桐や杉の木がメインです。1人で使う「手あぶり火鉢」、江戸でだけつかわれた「江戸長火鉢」関西でだけ使われた「関西火鉢」などがあります。

手あぶり火鉢

縦横30cm以下のキューブ型か、直径30cm以下の丸が主流。

関東火鉢と関西火鉢

テーブルのあるのが関西火鉢。戦前までは関東火鉢は関東に、関西火鉢は関西にしかありませんでした。幅70cm〜が標準的大きさ。

拡大するとわかる各種火鉢

骨董の火鉢 各種画像

火鉢で炭が燃えている画像
ケヤキの長火鉢 関東火鉢とも言います。

関東火鉢または江戸長火鉢。江戸時代に作られ本当に江戸もしくは武蔵国でのみ作られ使われていました幅70cm〜80cmが標準的な大きさ。木目で価値のすべてが決まります。写真の長火鉢は最高クラスで50万円前後

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長火鉢と手あぶり火鉢と猫のユーリ

奥が関東火鉢で手前は手あぶり火鉢と言います。白い猫は弊店の看板猫のユウリです。2020年の1月に天国に生きました。有難うユウリ。

史上最高の関西火鉢

関西火鉢です。四角い火鉢に天板を載せます。非常に合理的な関西ゆえのスタイル。江戸時代に作られ始めやはり関西にしか存在しませんでした。関西火鉢の程度の良いものは極めて少ないです。また天板の厚みで価値が決まります。

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 新品の火鉢 現在購入できるもの

桐の火鉢 テーブル付き

もっとも古くからある新品の火鉢。
デザインの発案は新潟は燕三条にいらっしゃったひな壇や桐たんすをつくる職人さん。かなり前に引退。現在は埼玉の女性棟梁のいる老舗の工房で作成しています。

無料の銅アミがついてきます。限定5セットのみ。

京都の鳥井金網さんの手作りのアミ

桐の火鉢 テーブル付き 限定セット

火鉢のある暮らしの始め方

火鉢を手に入れる方法について解説

火鉢がないことにははじまりません。まずは火鉢を手に入れます。新品の火鉢骨董品があります。

骨董の火鉢をネットで買う

骨董の火鉢を最もカンタンに手に入れる方法です。ヤフオク、メルカリなどで購入します。木製の骨董の火鉢は、灰を入れる炉(またはオトシと言う)が銅板でできています。銅の炉(ろ)に灰をいれて何十年も蔵にいれていると、錆びてきます。結構平気で穴が空きます。ネットオークションなどで購入する場合、火鉢の中の灰がとりだしている状態を確認しないと、穴が空いていることがあります。私は新井薬師の骨董市で、すごく素敵な長火鉢を購入したことがあります。持ち帰り、灰をすべて取り出したら底がすっかり錆びて抜けていました。なお銅板の炉は板金屋さんで作って売れますが、3万円〜5万円します。

骨董市で火鉢を買う

骨董市は、日本各地の神社で、月1で開催されています。なんとか探してみてください。個人的には神社で毎月1度開催されているものがおすすめです。東京なら「新井薬師」。埼玉県ならば「川越骨董市」など。靖国神社の骨董市も良いです。大きなものは「骨董ジャンボリー」や、「世田谷ボロ市」などでしょうか。ただし場所代も高いので、安い火鉢を見つけるのは難しいかも。会場が綺麗で大きいと、出店料が高額なので、販売価格も通常より高くなりますが、変なものが置いていない安心感はあります。

骨董屋さんで買う

骨董屋さん。昔は、行けばそこそこの火鉢がみつかったのですが、2010年ころから骨董の火鉢そのものが見つからなくなってきました。ただこれは東京を中心とした話。金沢の知り合いからは「まだまだ見つかりょ」と教えてもらいました。そうは言っても、山形は庄内の骨董の師匠は、めっきりでなくなったとつぶやいています。まだ見つかる地域もあるけれど、基本的に骨董の火鉢は市場から姿を消しつつあるのは間違いないようです。

骨董の火鉢の種類

骨董の火鉢にもいろいろあります。大きく分けると、木製・陶器・金属の3種類です。木製の火鉢の中にもいくつかあります。

長火鉢

関東火鉢

江戸時代は、江戸にある長火鉢を関東火鉢、もしくは江戸長火鉢と言いました。

関西火鉢

煎茶道の桐長火鉢

手あぶり火鉢

指物の四角い手焙り火鉢丸い火鉢

くり抜き火鉢

だるま火鉢

煙草盆

道具を揃える

火鉢を楽しく安全に

火鉢の安全性について解説します

安全に火鉢のある暮らしを楽しむには?右の白い猫 ユーリのいる画像をクリックしてご覧ください。

火鉢の安全性について解説へのバナー

炭の置き方

■ 1.一般的な炭の置き方

この炭の置き方は、火鉢や囲炉裏では最も一般的な置き方です。炭は適当にゴロゴロと寝ています。 ただコツは『炭の下から空気が入るようにする』 ことと、『新しい炭が下にくる』ということです。火鉢への炭の置き方火鉢に火を起こす灰は断熱材ですので、灰の上にただ火の付いた炭を寝かせて置いても、火が消えてしまうことがあります。酸欠です。炭の火が酸欠で消えてしまわないように、炭の下の灰を掘って空間を作ってあげます。 こうすることで、充分な空気が下から上へと通り、火がどんどん燃えてゆきます。また炭を継ぎ足すときは、火の付いた炭の下に、新しい炭を潜り込ませるようにして置きます。こうすることで上の炭の火が、下の新しい炭に燃え移ってゆきます。なお七輪はだまっていても下から空気が入ってきます。火鉢は下が灰なので、何もしないと下から空気が入ってきません。ここが七輪との大きな違いです。

■ 2. 火力を強くする方法 & 見栄えも良く

1の炭の置き方でも暖かいのですが、万が一、「火鉢だけで暖を取るぞ」と意気込むような時は、ちょっと物足りないものです。そんな時は炭を立てて置くと良く燃えます。これは炭の火がつい消えてしまう場合にも有効です。なぜなら炭をたてて置くと、燃焼に必要な空気がより多くはいるからです。最低3本あれば炭は勢い良く燃えますが、出来れば4本以上あると楽に火がつきます。さらに炭と炭の間が適切で、空気もたっぷりならば、それこそくぬぎ炭のから炎が立ち上るくらいです。コツは、3本以上のくぬぎ炭を、くっつけすぎずに立てて置くこと。炭の置き方ちょっと灰が汚れていますが、ご勘弁を。 このように炭を立てておくと、お互い良く燃えます。細い炭でしたので、4本置いてみました。後述いたしますが、ここに小さな備長炭をたった一つでも良いので混ぜてあげると、それはそれは、良く燃えます。放射熱も断然UPし、本当にあったかく、熱くなります。上記のくぬぎ炭が大体70~90gくらいです。 1級のくぬぎ炭12kgならばこれで50円程度の燃料代です。太めの炭を4本程度ですと150g前後で1回分 100円程度になります。 燃焼時間はそれぞれ前者が1時間程度、後者の太いもので2時間以上が目安です。もっと燃やす時はこんな感じです。炭をもっと燃やすこれはかなり暖かいです。真ん中にアノ “紀州備長炭”を入れてあります。真ん中にちっとだけ見えるのが紀州備長炭2級の小さなものです。実はこれだけで放熱温度は劇的に変化します。

■ 3. 備長炭を混ぜてより効果的に → よりあたたかく!

くぬぎ炭は火がつきやすく、火を維持しやすいです。 その分、備長炭より早く燃え尽きます。くぬぎ炭+備長炭一方備長炭は火がつきにくく、備長炭だけで火を維持するのはかなり難しいですが、その反面、燃えれば燃焼時間はくぬぎ炭の1.5倍~5倍以上。放熱温度も倍あります。備長炭をひとかけら入れるだけで、くぬぎ炭は水を得た魚のごとく、メラメラといった感じで燃え始めます。 と同時に、かなり熱くなり、陶器の火鉢では危険なレベルまで温度が上がります。もちろんその分ものすごく暖かいです。(熱いです)紀州備長炭は2級で充分。最初は火元近くであたためてあげ、少しずつ火元に近づけます。突然真ん中に投入すると、湿気を吸っていた場合、激しく爆発します。※ 当店から出荷された時点では大丈夫なはずですが、保存方法などによって湿気を吸う可能性もあります。念には念をいれ、慎重に火をつけて下さい最大の燃焼時間特級や1級の紀州備長炭なら、炭の大きさにもよりますが、2~4時間は燃えます。最大12時間燃えたものもありました。もちろんかなり太い特級の紀州備長炭でしたが。上記の写真は真ん中にかなり太い備長炭を入れてあります。熱は相当な物があります。あくまで実験。手あぶり火鉢などの小さいな火鉢では真似なさらないよう、お気を付けください。長火鉢などではこの程度は余裕です。火鉢への炭の置き方 火鉢への炭の置き方 火鉢への炭の置き方 火鉢への炭の置き方 火鉢への炭の置き方

火鉢と囲炉裏の違い

囲炉裏は、床に炉(四角い灰をいれるといころ)が掘られたもの。移動できないものを言います。火鉢は平安時代に中国から入ってきましたが、それは金属でできていて、膝に挟んで使いました。それを◯◯◯ま火鉢と呼ぶ人もいました。江戸時代に入ると火鉢が登場します。移動ができるからです。陶器が主流でしたが木製の火鉢は高級品で木目が珍重されました。明治に入ると庶民の家にも部屋の概念ができたので、移動できる火鉢が爆発的に普及しました。火鉢は昭和30年前後までは家の暖房の中心的存在でした。現代は「囲炉裏風テーブル」というのがありますが本当は「火鉢」です。ま、どちらでもいいのですが。これから「火鉢のある暮らしを始めるには」を描いていきますが、囲炉裏も一緒です。