鉄瓶のサビ

鉄瓶は100%錆びます!

鉄瓶は必ず錆びます。

当然ですがl鉄であれば何でも錆びます。これは仕方のないこと。
では鉄瓶のサビとはどうやって付き合っていけばいいのでしょうか。

ここでは鉄瓶の表面の錆について説明します。

なお鉄瓶の表面のメンテナンスについては、「鉄瓶のメンテナンス」のページにも記載してあります。

>> 鉄瓶の表面の錆

鉄瓶の表面の錆はそれほど心配いりません。 鉄は水気によって錆びやすくなりますよね。 つまり常に水にさらされる鉄瓶の内側と違って、鉄瓶の外側はあまり錆びないのです。

そのかわり一旦錆びると気になってきます。 しかも表面は綺麗な模様がついているので、そこに錆がつくとかなり気になってきます。  錆び方も鉄瓶全体が赤っぽくなることもあれば、 1点だけぽちっと錆びてくることもあります。 どちらも気になるものです。 ちなみに私はガスコンロで30分近く空焚きをしたことがあります。

怖いですね。今考えても怖かったです。

「まずい!」 と気が付いてガスコンロへ飛んでいきました。 鉄瓶は見たこともないくらい 真っ赤!!!!! でした。

鉄瓶は柚子肌という2.6Lのもので、大好きで大切に使っていた鉄瓶だったのですが、思わぬ粗相により相当鉄瓶を傷めてしまいました。

その後も表面は真っ赤!  色が全然違います。 まもなく空気中の水分によって酸化してゆき、どんどんとざらついてきました。

でもその後、その鉄瓶は復活したのでした。 その復活のさせ方の前に錆びるきっかけについて説明します。

>> 鉄瓶の表面、どうして錆びる?

鉄が錆びやすいのは判りますが、出来るだけ錆びさせたくないのが人情。
それには鉄瓶の表面が錆びてゆくきっかけを知るのが一番です。どういう時に鉄瓶の表面が錆びるのでしょうか。

当然ですが上記のように鉄瓶を空焚きしてしまうのはもっての他です。

そこまでではないにしろ、鉄瓶のお湯が沸いているときに表面に水をたらしてしまったり、鉄瓶のお湯が吹きこぼれたりと言った事がきっかけになる事が多いです。

自然に放置することも“きっかけ”になります。

たとえば日常生活空間に放置しておきますと「さて、そろそろ鉄瓶でお湯でも沸かすかな。」という時に、思いのほか鉄瓶の表面が赤くなっていることに気が付いたりします。 空気中の湿気で錆びてゆくときです。

このようになんらかの理由で数ヶ月使わないことはよくありますが、そういったときは新聞紙か布で鉄瓶をくるんで何か箱に入れておくと安心です。

他に、原因不明ですが鉄瓶の表面にぽつぽつと、染みのようなものが浮かんでくることもあります。恐らくどこかで何かたらしているか、知らないうちに油が飛んでしまったとか。。。

廉価版の鉄瓶ですと表面に黒い塗料がぬってありますので錆はほとんど気にしなくてよいでしょうが、昔とおなじ作りの鉄瓶ですとそうはいきません。その表面は漆をぬってあるだけです。 これは永遠の錆止めというよりも、鉄瓶がこなれてくるまでの間、錆びないようにするためです。

>> 鉄瓶の錆 火鉢・囲炉裏で使う場合の注意

弊店のお客様の多くは鉄瓶を火鉢や囲炉裏でつかっていただいております。
が、火鉢、囲炉裏の灰がこれまた鉄を錆びやすくします。

鉄瓶の場合、五徳の爪の上に灰がのっていますと、その上に鉄瓶を載せたとき鉄瓶の底に灰がつきます。 この灰は以外とやっかいです。五徳の爪に灰がのっていたら、鉄瓶をのせるまえに乾いた布などで灰を落としておきます。

>> 鉄瓶の表面 錆びたときの対処法

鉄瓶の表面が熱いときに、緑茶をしみこませた布で鉄瓶の表面をポンポンと叩いてあげます。すると赤くなった鉄瓶の表面が黒くなり、目立っていた点々の錆もわからなくなっていきます。 この 「お茶でポンポン」 は、何も錆が目立ったときだけではなく、鉄瓶をつかっている時期は何気にやるのが良いと思います。

囲炉裏を何十年もつかっている様な方を見ていますと、無意識にやっていたりします。

「お茶でポンポン」は、緑茶に含まれるタンニンが鉄と反応してタンニン鉄を作ります。このタンニンが黒く、またタンニン鉄が鉄瓶の表面の錆を押さえるというわけです。

なお、通常は考えられないことですがそれ以上の錆、たとえば何十年も物置に放置してあったような古い鉄瓶で、表面の錆が浮き上がる程錆びていたとします。

これは「お茶でポンポン」ではどうにもなりません。修理が必要です。

鉄瓶は修理できないところがありませんので、大事な鉄瓶であればどんな状態でも修復可能です。