火鉢で北欧のケトル

鉄瓶をガスコンロ、IHで使うときの注意と、オススメのコンロ

鉄瓶をガスコンロで使う時の注意

鉄瓶をガスコンロで使うときは弱火で使います。

強火~中火になると炎が鉄瓶の底を焼いてしまうからです。
また、ガスコンロの火には水分が含まれているため更に錆びやすくします。

実際にガスコンロに載せて鉄瓶を1年間つかってみたところ、鉄瓶の底はボロボロになってしまいました。もちろん強火にはしませんでしたが、中火で鉄瓶のお湯を沸騰させたりしていました。

ガスコンロの火を弱火にして使う分には、鉄瓶の底の傷みを最小限に抑えられると思います。 とはいえ、それなりのお値段の鉄瓶になったら、やはりガスコンロはやめてせめてホットプレートを使いたいものです。

鉄瓶をIHで使うときの注意

IHは、ガスより良いと私も思っていました。でもどうやらガスコンロの火よりも鉄瓶にはダメージが大きいです。それは修理依頼の多さからも伺いしれます。どうやらIHは、微振動で物質をアタタているようです。このへんは調べていないので間違っているかもしれません。ですが、IHは微振動を出しているのは確かなようです。

これが鉄瓶に大変なダメージを及ぼします。鉄瓶はできるだけ薄く作られています。フライパンとは異なります。そのためIHを強火にしたことで、たったの1度で底が波々と歪んだケースもございます。こうなると修理不可能です。

IHで鉄瓶をお使いになるときは、弱以外は使用しない。これで対処可能です。

 

 

>> 盛岡の鉄瓶はホットプレートは?ですが、水沢の鉄瓶はホットプレートOKかもしれません。

以前はホットプレートとの併用が良いと思っていましたが、工房の職人さんによるとIHとそう変わらないと言います。私はそこまで実験しておりませんが、でも実際にホットプレートの上に鉄瓶を載せて、お湯の温度を一定にしている知り合いもいます。

ただこれは岩手の水沢の鉄瓶でした。盛岡の鉄瓶と、水沢の鉄瓶は、作り方が異なります。水沢の鉄瓶は民芸品。つまり日常の道具として作られています。雑に扱っても平気なもの。頑丈です。だから鉄の厚みも厚いのです。簡易的な作り方ですが、それがゆえにIHには強いような気がします。

もしホットプレートで(IHでもですが)、お湯が沸騰した後の温度維持につかえるのであれば、「鉄分はより出ますし」  「お湯がまろやかになる」 や、「カルキが取れる」という効果がより高まります。あとは鉄瓶が耐えられるかですが、盛岡の鉄瓶はやはり控えたほうが良いと、私は思います。

 

>>鉄瓶にオススメのコンロ

電熱線の電気コンロ。これは、茶道のお茶釜でも使われています。お茶の先生も、練習のときは炭を使わずに電熱線のコンロを使います。ただし茶釜とセットになったものなので、見栄えは茶釜に見えますが。茶釜こそ鉄が薄いので、IHはアウトです。その茶釜を使えるのですから、電熱線コンロは大丈夫。そもそも炭とあまり変わりません。IHや、ホットプレートはそもそも仕組みが異なります。

アマゾンでは1,000円位で売られていました。こちらです。

ものとしての耐久性はわかりませんが、この1,000円のものでも鉄瓶には優しいですし、なんと高額なIHよりずっとずっと安全です。