たたら製鉄による和銑(わずく)による砂鉄の鉄瓶
「刀と同じたたらの砂鉄」サビない砂鉄の鉄瓶を作りました。大名の茶道具にある阿古陀(あこだ)の姿の鉄瓶です。
今回は左の阿古陀の鉄瓶の小瓶を5年ぶりに1つだけ造れますのでそのご案内です。
阿古陀の小瓶の商品ページへ
磁鉄鉱(じこうこう)という砂鉄の原石
刀の材料作りと同じ
はじめに
こちらは「たたら製鉄」と、「阿古陀」の解説になります。
年に1〜2個だけ作成していますので、
タイミングにいよってはご購入いただけることもございます。
阿古陀(あこだ)の砂鉄鉄瓶
茶の湯の世界では、四季それぞれの趣を感じる道具が大切にされてきました。
なかでも阿古陀(あこだ)をモチーフにした鉄瓶は、かつて武家や茶人たちだけが所有できる茶入れや香炉に見られました。
江戸時代にこの阿古陀を鋳物にした鋳物師がいました。その流れを汲んだ「秀仙」という初代の南部鉄瓶 伝統工芸士が、昭和に入り復刻させました。その「秀仙」の孫弟子である現在の伝統工芸士「綱取」が現代において唯一復刻させることが出来ました。
秀仙とは
昭和初期の有名な鋳物師。「南部鉄瓶・伝統工芸士第一号」の勲章を受けた希少な職人が“秀仙(しゅうせん)”です。
本名は砂子沢三郎ですが、職人としては「秀仙」という号(ごう)を名乗りました。南部鉄瓶の祖・小泉仁左衛門(こいずみ にざえもん)の第六代目から直接技を継承した、数少ない匠のひとりでもあります。
秀仙の代表作 四天王
- かぼちゃ
- 阿古陀(あこだ) … 阿古陀瓜というウリ科のかぼちゃ・瓜をかたどった形
- 四方(よも) … 丸みを帯びた四角。有名茶釜をモチーフ
そして今回の「阿古陀瓜」。「阿古陀」、「阿古陀瓜」は共に戦国大名向けの茶入れや香合に用いられる伝統的なモチーフ。豊かさや季節感を感じさせる意匠として、古来より好まれてきました。武者小路実篤の代表的な絵柄が阿古陀でありかぼちゃですが、この武者小路実篤と同時期を生きたのが「秀仙」でした。
秀仙の代表作が阿古陀 摘みが獅子。
摘みには特にその職人だけの意匠がはいります。
古い鉄瓶でも獅子の摘みがあればそれは「秀仙」の作品ということになります。
秀仙が造った当時の阿古陀の復活を
ご購入くださったお客様のレビューの一部です。
一目見てこの鉄瓶に魅せられました。 ちょうど先週NHKのイッピンの再放送があり、鉄瓶への気持ちが高まっていたところでもありました。燭台も何点か持っておりますが鉄の温かさに惹かれます。
50年前のすごい技術!感動モノです。 肉あつに作れば簡単だと思うけど、さすが職人気質! 大変満足しています♪ 前に買った鉄瓶のフタを作ってくれませんか? 獅子の取っ手で
箱から取り出す際の南部鉄瓶のどっしりとした重みを感じて商品の
鉉は
レビュー全文はページ下でご覧いただけます。
秀仙ってだれ?
砂鉄の職人「綱取」の師匠
秀仙と書いて「しゅうせん」と読みます。 名前を「砂子沢三郎」 南部鉄瓶・伝統工芸士の第一号 昭和天皇から勲章授与の伝統工芸士です。 鉄瓶を発明した「小泉仁左衛門」直系。その秀仙のつくった鉄瓶の代表作が「阿古陀」鉄瓶
阿古陀(あこだ)とは「かぼちゃ」のこと。 その「阿古陀鉄瓶」を綱取が砂鉄で復刻しました。
もっこ鉉という取っ手は秀仙時代に作られたものを使用しています。
50年くらい前の鍛冶屋さんがつくった
特殊な鉉(取っ手)が付いています。
もっこ鉉という取っ手は秀仙時代に作られたものを使用しています。
50年くらい前の鍛冶屋さんがつくった
特殊な鉉(取っ手)が付いています。
今回はこちらの小瓶のご紹介です。
小瓶の商品ページをご覧になりたい方は下記ボタンにてご確認ください。
釜ひとつあれば茶の湯はなるものを、数の道具を持つは愚かな
-千利休のことば「利休百首」より
阿古陀ってなに?
南部鉄瓶の系譜
鉄瓶を初めて作った人
三代目 小泉仁左衛門
初めて鉄瓶を作った人。1750年頃。茶釜に取っ手をつけた。これが鉄瓶の原型。八代目 小泉仁左衛門
1874年~1952年 この仁左衛門さんより前の六代仁左衛門の弟子が「砂子沢秀人」
砂子沢秀人のつくった
鉄瓶秘伝の書
表紙だけみせてもらいました。
仁左衛門の弟子
砂子沢秀人
仁左衛門の直系の弟子。息子は「砂子沢三郎」後の秀仙
息子で後の秀仙さんです!
砂子沢三郎 秀仙
父で師匠の砂子沢秀人のもとで12歳から修行。1975年、伝統工芸士 第一号に。(南部鉄瓶が国の伝統工芸品に認定されたのがこの年だったから。)砂鉄と鉄の違い
山の石から砂鉄ができるまで
現代の鉄は100%輸入。砂鉄の鉱山も昭和41年に閉山。
そんな中、岩手の山中から掘り出した砂鉄を「たたら製鉄」で精錬し、つくったのがこの阿古陀瓜になります。
たたら製鉄とは
-
古来日本に伝わる製鉄法
炉を高温に保ち、木炭を燃やしながら砂鉄を溶かし精錬。 -
風力・火力のコントロールが肝心
下村とよばれる「たたらの口伝職人」の元執り行われる、ある種の儀式です。 -
電気溶鉱炉の鉄とは精錬方法が異なる
低温溶解で繊細な肌合いと独特の剛性を兼ね備え、“一つとして同じものがない”個性が生まれます。
産業革命より以前、人は自然に感謝をしつつ物を生み出しました。その物には土地から生まれた魂のようなものが宿っていると考えていました。
そのため「たたら」の炉には紙垂(しで)、あの鳥居のしめ縄にぶら下がっている紙がつけられ、お神酒により常に清められていました。
日本の大地の結晶
現在日本の鉄は100%輸入です。
これを電気溶鉱炉で溶かして使います。
これを「もらい湯」と言います。
現代の鉄瓶はもらい湯で作られています。
それに対して砂鉄を岩手の山の川から採取し
ナラ、クヌギの白焼き、つまり岩手で作る備長炭を細かくしたものと
砂鉄を混ぜて火を加え溶かしていきます。
古式とよばれる高炉は土を焼いてつくられ、
鉄瓶の鋳型は明治時代から続く工房の床の土を使います。
鋳型は一度つかったら粉々にして床の土になります。
これを100年以上続けています。
すべてがこの日本の大地から掘られたもので作られています。
番頭のワタシは非常に多くの鉄瓶を触ってきましたので、その明らかな違いを五感で楽しんでいます。
50年前の秀仙の鉄瓶をお買い求めいただいたお客様からのレビューです。
《以前ご購入の鉄瓶のフタのツマミをえびす阿古陀鉄瓶と同じ獅子で作って欲しいというご依頼でした。お作りしてお渡ししました。》
番頭の三浦です。 大黒天様とのご感想ありがとうございます。もう一つの阿古陀鉄瓶がエビス阿古陀ですので恵比寿様と大黒天様のようです。非常に縁起の良いご感想いただきまして感謝です。
やはりこうしてお一方ずつご感想いただきますと、様々なお感じ方ありまして伺っていて大変興味深くまた楽しく感じます。
有難うございました。
綱取がつくる砂鉄の阿古陀鉄瓶
希少性・保証
【希少性】
原材料の磁鉄鉱から集め、たたら製鉄で溶かし砂鉄を精製。その砂鉄で秀仙の使っていた型を利用して「阿古陀鉄瓶」を復刻します。 獅子のツマミも秀仙独自のもの。秀仙の作った獅子の型を使います。 獅子のツマミは鉄瓶の世界でもこの秀仙のツマミだけ。 弊店「火鉢の道具店」が1つ1つ製作年と制作番号、そしてお客様の情報を紐付けして記録。後年、お持ちの砂鉄の鉄瓶が完全なるたたら製鉄による砂鉄であり綱取が作ったことを証明いたします。
【保証】
1️⃣ 10年以内の水漏れに関しては無償で修理いたします。
2️⃣ 10年後でも通常の修理費用の50%にて修理いたします。(およそ5,000円〜1万円)
ただしHIヒーターの利用はのぞきます。IHヒーターによる水漏れと通常使用の水漏れは拝見しますとわかります。※✦使用上の注意✦当時の鉄と現在の鉄では成分が少し異なります。ゆえに昔の鉄瓶はIHヒーターは不可。Amazonさんで3,000円ほどで電熱線のヒーターか、小型のIHポータブルっを小〜中でお使いください。
【IHヒーターご注意ください】
IHヒーターは基本的に不適ですが、
卓上の小さいIHヒーターの小であれば大丈夫では無いかと言われています。
現在の鉄は電気炉で溶かしてシリコンを入れて柔らかくしています。そのためIHヒーターも大丈夫です。
でもたたら製鉄は炭と砂鉄でつくります。
硬いのでIHヒーターの電子の振動には弱いです。
充分気をつけてお使いください。
IHヒーターで破損した場合は鉄じたいが歪むため基本的に替底以外の修理ができません。
替底費用は8万円になります。
IHヒーターをお使いになる場合は充分お気をつけください。
【鉄瓶の空焚きについて】
空焚きしても平気ですが慌てて水を入れると割れます!
鉄は割れないのですが砂鉄は割れます。万が一空焚きしてしまったら放置して冷めるのを待ってください。
【阿古陀-小瓶】現在、唯一ご注文いただける砂鉄
今回、製作可能なただ1つがこちら
阿古陀の小瓶 小サイズです。
鉉(取っ手)は、秀仙が現役時代にいらっしゃった鍛冶屋が作った当時のも。鉉だけ50年以上前のものです。秀仙の時代の鉉のついた阿古陀の小サイズ。貴重です。
次回出来上がり ご注文から3ヶ月前後 ¥248,000-
桐の共箱付きは+15,000円です。
虫喰もっこ鉉
もっこというのは、ボケの花を模った姿。鍛治しごとによる鉉のなかで最も作成が難しい鉉です。もしこうした鉉のついた古い鉄瓶があれば、相当良いものです。中が空洞なので沸騰しても素手で持つことができます。
えびす阿古陀 鉄瓶 | 阿古陀瓜 鉄瓶
最もつくるのが困難な「かぼちゃ」
江戸時代に存在した「かぼちゃ」も復刻
江戸時代に存在した「かぼちゃ」を5〜60年前、秀仙が復刻させました。その当時つくられた型をつかって「秀峰」を名乗る綱取が現代に復活させました。
ご予約で、なおかつ今回の1つで最後になります。
今後の制作予定はございません。
最後の1つ ¥548,000-
※ご注文後、3か月〜6か月お待ちいただきます。
かぼちゃの砂鉄 鉄瓶