「えびす阿古陀」砂鉄の鉄瓶 綱取作
【製作年】2022年4月
【作者】綱取光雄 伝統工芸士
【経歴】
10代で最初の師である秀仙に、次に秀仙の息子「秀峰」に学ぶ。
秀仙の引退にともない秀仙の工房を譲り受ける。
盛岡でも5つほどしかないたたら製鉄を行う虎山工房にて腕を極める。
現在は砂鉄の原材料を山で掘り当て、古式という最も古いたたら製鉄で砂鉄を作り、ゼロから砂鉄の鉄瓶をつくる唯一の職人として表に出ずひたすら技を極める。
【希少】
鉄も砂鉄も日本には鉱山は1つもなく。故に砂鉄は自分で原材料を探し当てるか江戸〜明治期の古い茶釜を溶かすことによってしか砂鉄を作れません。
そうして山で採取した砂鉄の原石 磁鉱石を炭で溶かして砂鉄を作ります。原材料から管理して砂鉄を作られる殆んど唯一の砂鉄の鉄瓶です。
(江戸時代から刀鍛冶は国の管轄下において特殊な砂鉄を保有しています。刀鍛冶はこの範疇に入りません。あくまで鉄瓶の話です。)
【えびす阿古陀の特徴】
①阿古陀という形そのもの
かぼちゃ型の鉄瓶は江戸期から今までにおいても殆んど作られておりません。令和の現在、アコダ鉄瓶をつくているのは綱取だけ。
そしてこのアコダの原型は初代伝統工芸士「秀仙」によるもの。(昭和初期)
②獅子のつまみ
師匠「秀仙」の作った当時の型を使用しています。
また職人さん同士の通例として真似はしません。ゆえに獅子のツマミの鉄瓶という意味でも秀仙のつくった型からしか作れません。
ただ1つの獅子のツマミの鉄瓶です。
③肌はゆず肌 虫喰
肌はゆず肌というゆずの肌を模したもの。そこに虫喰のあとが付いています。千利休の弟子である千堂安が好んだ肌でした。
④取っ手 もっこ鉉
鉉(ツル)とは?取っ手のことです。
ちょっとかすかな凹みがあります。これは「もっこ鉉」と言います。
鍛冶屋さんのつくった鉉で中が空洞に。
空洞だからお湯が沸騰していても素手で持つことが出来ます。
熱くならなのです。
そしてなんとこの砂鉄の鉄瓶についている「もっこ鉉」は、これまた師匠秀仙存命のころのもの。当時の鍛冶屋のつくった鉉を利用しています。
50年以上前につくられた「もっこ鉉」を使っています。
これまた大変貴重です。
【証明と保証】
秀仙の息子 砂子沢弘 号「秀峰」のもとで修行した鋳掛屋(いかけや)を名乗る綱取職人(日本伝統工芸士)が作りました。
綱取が現役でいるかぎり修理メンテナンスいたします。
1年以内の水漏れは無償修理。5年以内の大きなトラブルも通常修理の50%以下で対応いたします。
※IHヒーターはお使いいただけません。IHヒーターによる水漏れの場合は直したくても直せないケースが殆んどですのでお気をつけください。炭、ガスコンロによるトラブルのみ対応いたします。
【使い方】
電熱線のコンロ、炭。
ガスコンロでしたらガスの火を直接当てずに弱火〜中火にて。
ガスコンロの火を遠火にする五徳も弊店では販売しています。
その他熱源についての詳細はこちらを御覧ください。
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【注意】
IHヒーターは絶対にダメ!
鉄ではないのでノーメンテナンスに近いです。
扱いはかなりラフでも大丈夫です。
空焚きしても平気ですが慌てて水を入れると割れます!
鉄は割れないのですが砂鉄は割れます。万が一空焚きしてしまったら放置して冷めるのを待ってください。
【鉄瓶サイズ】
高さ:20cm 直系:17cm 蛇口のある直系:19.5cm 口の直系:8.2cm
1.6kg
【状態】
完全に未使用品です。
【在庫・お届け】
在庫1つございますのでご注文後1週間前後でお届けいたします。