鉄瓶のギモン 空焚きしてしまったけれど使えますか?

鉄瓶についての、お問い合わせ内容

鉄瓶のサビ対策をしておりました。茶葉を茶こし袋に入れて煮出していたのですが、うっかり居眠りして空焚きしてしまい、茶こし袋が焦げ、鉄瓶の底に焦げがこびりついてしまいました。もう使えないでしょうか?ご教示ください。よろしくお願いいたします。

 

お返事

岩鉄の鉄瓶は空焚きしても平気。でも砂鉄の鉄瓶はまずいです。

 

大丈夫です!
ただ1つご確認いただきたいのですが、茶こしの袋は、不織布のような布でしたか?
ナイロンでしょうか。
ナイロンですと、それ自体は取り除きたいですが。

鉄瓶は空焚きしても、まったくへいっちゃらです。
むしろ本当はサビが止まります。

ただ、真っ赤になるくらいの空焚きまでシないとなりませんので、
あまりに危ないのでそのようなことは一切書いておりません。

 

歴史に残る大火災も塞翁が馬

そもそも鉄瓶の天然の錆止めは、江戸時代の後期。
盛岡の歴史に残る大火災によって発覚いたしました。

町中の全てが燃え尽きた火災で、鉄瓶職人も全て終わりだと思って諦めていました。
ところが、燃えカスの中から出来たまっくろになった鉄瓶。
使ってみると水のサビに強くなっていることがわかりました。

鉄を高熱で熱すると発生する酸化皮膜でした。

そのため現在でも、鉄瓶の最終工程では金気止めという炭で焼き付ける工程を経ます。

ただ砂鉄の鉄瓶だけは空焚きはいけません。
もちろん急須もですが。

砂鉄は鉄ではなくガラス繊維のようなものです。

空焚きをしてしまっても、自然に温度が下がるまで放置します。

もし慌てて水を入れてしまうと、ガラスですからワレます。

ワレてしまった砂鉄の鉄瓶は、修理不可能。溶かしてまた再利用です。砂鉄の鉱山は昭和41年に閉山していますから。

今作られている砂鉄の鉄瓶は、古い工房が当時購入しておいた数十キロの砂鉄を大事に使って作っています。

とまあそんなわけで、岩鉄の鉄瓶でしたら空焚きして、慌てて水を入れても頑丈です。ただ赤く錆びて茶色い色になってしまいますので、緑茶でポンポンやって黒くしたほうが良いですね。

 

本日も最後までお読み頂き有難うございました。

番頭 三浦

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