鉄瓶の選び方 その特徴

修理前の鉄瓶と急須

鉄瓶の最後の工程で「かなき止め」という処理があります。炭で1000度以上で鉄瓶の本体を焼きます。すると未来永劫なかなか錆びにくい鉄瓶ができあがります。錆びたとしてもお湯が赤くなりにくいです。
量産品はこの「かなき止め」がありません。でもこれは悪いといういみではないです。昔は鉄瓶は炭やかまどにかけて毎日使うものでした。毎日使っていると湯垢がついて錆びなくなります。
水沢の鉄瓶は殆どがこの「かなき止め」がありません。だから日常使いの鉄瓶なのです。日常使いの鉄瓶を、たまにしか使用しないと錆びていなくてもお湯が赤くなります。これは「かなき止め」処理のない鉄瓶の宿命です。
対処法は1,漆を塗って湯垢がつくような使い方(ボルビックを沸騰させるなど)、2,「かなき止め」をあとからする。
ただ量産品の鉄瓶の取っ手はほぼ鉄の棒です。取っ手をとりはずして「かなき止め」をしますが取っ手取る際に折れることが多いです。オチはあまりないのですが、鉄瓶にも色々あること。また鉄瓶の職人さんはなかなか業界の話なので正直に伝えにくいことなどからあまり表にでてこない内容になっています。
量産品の鉄瓶は毎日使うか、ヨーロッパお水を沸騰させたり週に1度は緑茶や野草茶を直接鉄瓶で煮出す。などすれば中が天然のコーティングされます。