お客様の声(道具) Vol.31 くぬぎ炭

お客様の火鉢・囲炉裏

・2級くぬぎ炭 (東京都 K様)

お客様の火鉢・囲炉裏

 

我が家では囲炉裏で御社の炭を使わせて頂いております。
跳ねもなく安心して使っています。
荷物の配送や梱包には何も問題ありませんでした。お気遣い感謝いたします。
4月に新築した家の居間に囲炉裏を作りました。
写真を貼付させて頂きます。
また、近日中に注文させて頂きます。
もう少し、大きな炭はありますでしょうか?教えて頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

 

当時のコメント

HIBACHIYA

火棚のついた本格的な囲炉裏を据えられているご様子は、都内にお住いながら
外の喧噪を忘れてゆっくりと過ごせそうで羨ましい限りです。
ご質問の大きめな炭は「炉用のくぬぎ炭10kg」又は「12kg徳用箱」ですと
直径の5cm以上のものが入っておりまして、囲炉裏でお使いになるには
火力・燃焼時間ともに満足いただけるかと思います。
また紀州備長炭との併用もお薦めいたします。

 

 

今のコメント

当時は、特級、1級、1.5級、2級のくぬぎ炭がありました。そのくらい炭が豊富でした。個々のコメントまで関係者は読まないと想うので思い切って描いてしまいますが、まず福島に大規模な炭焼き窯がありました。50近くありました。震災で、80km県内だったために閉鎖されてしまいました。これが理由の1つ。でももっと大きな理由は、とある大きな茶道の流派が、国産のくぬぎ炭ということで傘下の多くのお茶の先生に販売していた椚炭が実は中国製だったこと。これは、中国が尖閣問題でまず日本に対しての輸出規制かけ、そのあと自然保護を真剣にやりだしたことで完全に炭焼きの制限と輸出ストップになりました。それで、一気に国産とうたっていた椚炭が入荷しなくなり、そこではじめてあれは中国製だだったとわかりました。実はそれがどこの流派か私も判りません。教えてくれないのですが。おそらく私がこうして本当のことを書くと知っているからだと思いますが。(笑)

日本は実は未だに炭消費大国でした。その8割が中国製で、備長炭などはその殆どが中国製でした。ただしこれは正直にどこの炭屋さんも(1箇所だけのぞきますが)中国製として販売していましたし、そもそも日本の技術移転をしていたので実にいい備長炭でした。これも今や完全にストップ。そんなこともあって炭消費量の8割がなくなったのです。炭は今後も常に足りない状態。そして山が荒れてきている、生産者の減少などもあって、ますます枯渇してくのでした。

ふ〜 炭焼きの復活は山の保全になるのですが、なかなか難しいですね。