こんにちは。
火鉢の道具店のミウラです。
ひ・ば・ち がお仕事ですが、
暑くなるとお仕事ほとんど無くなります。
1年中火鉢のことを書くこともできますが、
それって一年中、おせち料理のことについて知りたいですか?
っていうのと同じだと思いますもので。
もしくは愛してやまない大好物のチャーハン。
いくらチャーハンが好きでも、
365日チャーハンの話題は、正直いじめでしかありません。
というわけで(前置きが長いですね)、他の話題にします。
でもどこかしら、火鉢に関連しているんです。
これでも。
というわけで、今回は「人手不足」が話題です。
突然ナゼ人手不足かというと、
トップページのお知らせにも書いたとおり、
来シーズンは、火鉢・囲炉裏用の炭が3割しか用意できないと連絡が入ったからです。
7割減です。
ちなみに、東京の渋滞。
お盆になるとガラガラにになります。
半分しか走っていないんじゃないか?
って思うほど、がらがらになりますが、
交通の専門家に言わせると、20%減。
つまり2割減っただけで、あれだけ道路がガラガラになるのだそうです。
2割はでかい!
それが7割です。
もはや、足りないどころではありません。
311の震災前は、福島でバンバン焼いていました。
でも原発の事故が原因で、70年使った50個も炭竃のある山を、
使ってはダメだと省庁からお達しがありました。
その後、四国に職人さんが移住して焼きはしましたが、
従来の50%の生産量になるまでにまる3年かかりました。
それでやっと従来の8割くらいになるかなと思われた矢先の出来事です。
だから、ピークの頃に比べたら3割どころか2割とか、そこまで減るようなものです。
そして足りないのは炭焼き職人さんではなくて(もともと炭焼き職人さんも足りないですが)、
木を切る人!
そう
木こりさんです。
木こりがいないのです。
竹虎という竹専門のお店があります。
楽天でも有名な老舗です。
でもここも。
竹を山の中から切って運ぶ職人さんが残り少ないそうです。
しかも若手で60歳以上。
くぬぎも、似たようなものです。
毎年木こりさんは減っていっていたのですが、
昨年〜今年にかけてまたガクッと減ったそうです。
もう山奥へ入って、木を切って、運んでくれるヒトがいません。
炭焼き職人も足りなかったのですが、
木こりがもっと足りなくなったので、
ボトルネックが移動しました。
木こりです。
人手不足は飲食店もしかりだそうです。
どこの業界でも。
知り合いが「下北沢」という東京にある街ででカフェをはじめました。
いつも新しいバイトさんが居る気がしたので
聞いてみました。
そこのカフェ、ホームページもありません。
Facebokもやっていません。
でもバイトさんがくるのです。
聞けば、インスタグラムで何度か募集をかけただけだそうです。
インスタでバイト募集してくるの????
って思いましたが、来るんだそうです。
本人も驚いていました。
インスタで、木こり募集しても、絶対来ないよ。
しかも飲食店ならめちゃくちゃ欲しがる、20前後の若い女の子。
このあたりが普通に応募してくるそうです。
あっというまにバイトさん5人。
しかも何人か断っているそうです。
すごい。。。。。
四国の山奥の木こりのほうが、
ずっと重要な気がするのですが、
じゃあ、おまえが行って切ってこいよ。
って、自分で自分に言うんですが、
やっぱりちょっと。。。
ごめんなさい。
なので、木こりさんが少ないこと、自分の責任でも有るかのように感じています。
インスタで木こり募集かけてはいません。
あーだこーだ、ブログで書いたところで、木こりが見つかるわけでもなし。
そんなわけで来シーズンに向けて
今からがんばって炭焼きなのですが、
木材が無いという事態に陥っています。
火鉢文化、風前灯火といったところなんでしょうか。
私のしごとがぁぁぁぁ〜〜〜!!