鉄瓶の特徴と機能
- お湯を沸かすための道具である
- 火にかけられる
- 鉄分がとれる
- 白湯が美味しい
- メンテナンスが必要
外見に見る鉄瓶の特徴2つ
- 鉉(取っ手のことをツルと呼びます)が固定されている
- 内側はホーロー加工されていな
鉉が固定されていない古い鉄瓶もあります
古い鉄瓶で、鉉が固定されていない鉄瓶があったらそれは貴重な鉄瓶の可能性が大きいです。昔の京鉄瓶には取っ手の倒れるものがごく一般的でした。
お茶道具として使われることを想定していたからかもしれません。
代表的なのは龍文堂の鉄瓶。下の画像をご覧いただくとわかりますが取っ手が左右に倒れるように作られています。
新しい鉄瓶で取っ手が倒れるもの・外れるもの
中国製の可能性も高いです。南部鉄瓶という商標で売られている中国製の鉄瓶がとても増えてきました。取っ手に布を巻いてあるものが多い気がします。お選びの際はお気をつけください。
急須の特徴と機能
- お茶を淹れるためのもの
- 茶こしがついている
- 取っ手が倒れる
- 内側はホーロー加工されている
- 火にはかけられない
- ノーメンテ
鉄瓶と急須の違いまとめ
鉄瓶とは?
鉄瓶はお湯を沸かすための道具です。
だから🔥火にかけられます。
ガスコンロも一応OKです。
炭火とは最高に相性良いです。
空焚きしても一応セーフ。
壊れることはありません。
また、
鉄瓶は「お湯が美味しくなる」だとか「鉄分がとれる」といった特性を持ちます。
ただし鉄なので使ったら絶対に乾かします。
内側に錆止めなどは塗ってないので未使用時は乾燥マストです。
急須とは?
急須は純粋にお茶を淹れる道具です。
直火はナシです。
茶こしが付いていることが殆んどですが付いていないこともあります。
現代では鉄瓶兼用急須というのもあります。
この場合は直火OKですが急須は直火はだめです。
内側にサビないように錆止め加工してあります。
空焚きすると結構すぐに剥がれてきます。
急須なので特にお湯を入れたままでも平気です。
基本サビません。
取っ手が倒れない鉄瓶|倒れる急須
基本的に鉄瓶の取っ手は倒れません。
固定されています。
急須の取っ手は倒れます。
もちろん例外もありますが急須の取っ手が固定というのは一度見たことが有りません。取っ手固定してある急須は絶対にないです。
鉄瓶の鉉が固定されている理由
職人さんたちに聞いても誰もはっきりとした答えはわかりませんでした。
私なりに想像してみましたが、昔は、鉄瓶の水を沸かすのは囲炉裏や火鉢の炭か、カマドの火でした。
鉉がぐらつくと固定するのに大変です。
しかも昔は大家族ですから鉄瓶も4L入と今の4倍の大きさです。
これで鉉が倒れるようになっていたらちょっと怖いですね。
そのため鉉(取っ手)は固定式となったと思っています。
最近でこそ取っ手が倒れる急須と鉄瓶の中間のようなものもありますが基本的に鉄瓶の鉉は固定式で倒れません。
鉄瓶と急須の違い
ごく一般的な違いです。
岩鋳の鉄瓶兼用急須は鉄瓶でもありますが火にかけられるし鉄分も出ます。
こうした例外も一部にはあります。
○急須はお茶をいれる道具。
□鉄瓶はお湯を沸かす道具。
○急須は鉄分は出ない。
□鉄瓶は鉄分が出る。
○急須はサビない。
□鉄瓶はさびる。
○急須は火にかけられない。
□鉄瓶は火にかけられる。
○急須の取っ手は倒れる。
□鉄瓶の取っ手は基本倒れない。(例外あり)
○急須は5,000〜10,000円
□鉄瓶は1〜2万円、5万円前後、10万円前後、10万円台、20万円以上など
鉄瓶と急須の違いは用途の違いです。
急須はお茶を淹れる道具。
鉄瓶はお湯を沸かす道具です。
鉄瓶の取っ手(鉉と言います)は倒れません。
職人さんに聞いても理由はわからないとのことですがおそらく、囲炉裏の自在鉤に吊り下げたりしますし昔は大家族。4Lの鉄瓶が普通でした。4Lの鉄瓶おもさ5kg以上の取っ手がグラグラしたら普通に危ないと思います。
ただし例外一部あり。
骨董の鉄瓶には急須並みに小さいくて鉉の倒れる鉄瓶もあります。これがなにかまだ不明ですが、そうした鉄瓶は概ね数十万円〜過去8桁になった鉄瓶までになったものがありました。
鉄の急須の取っ手は取れやすいので注意が必要です。
鉄の急須の取っ手は鉄瓶の取っ手と材質も異なります。物凄く硬い鉄の棒を曲げるので一度取れてしまうと修理可能ですが1万円以上します。さらには取り付け時に折れることすらあります。
なお鉄の急須は製造元に頼んでも修理は受け付けていただけません。さらにお気をつけください。
急須の取っ手が取れたら、修理が難しい理由
急須は工業製品
工業製品は使い捨てが基本です。そのため急須の取っ手は弾力性のない鉄を使っています。機械はめなので取れたものを取り付ける際に取っ手が壊れることも珍しく有りません。詳しくはリンク先を御覧ください。