コスパ最高の不揃い君はこちら
不揃い君・横綱君と比べると?
- 発熱温度が少しだけ低い(およそ20%〜30%低い)
- 火付が良い
- 燃焼時間も少しだけ短い(およそ20%~30%短い)
どれも体感的な数値ですが、2〜3割温度が低くて燃焼時間短い感じです。
燃焼温度は?:横綱君>不揃い君>>くぬぎ炭>なら炭
燃焼時間は?:横綱君>不揃い君>>>くぬぎ炭=なら炭
横綱君サイズ違いの様子

通常サイズです。このサイズで1kg ¥2,000になります。

30cm以内の手あぶり火鉢や、桐火鉢だとちょっと長いです。

本物の備長炭はナタと木槌でないと折れません。ナタが下。
ナタの上に備長炭を乗せて木槌で打ち付けて折ります。

こんな感じになりますが。こちらが少しお高くて1kg ¥2,500-
3kgセットで ¥7,200- でございます。
土佐備長炭は、紀州に比べると色が黒いのですが、そこはやはりウバメガシの備長炭。表面はこのように白くなります。
世間には備長炭と名のつく炭がたくさんありますが、最高温度で炭化させたウバメガシだけを備長炭といいます。とはいえ、今や中国の備長炭すら貴重&輸出禁止で日本ではまず手にはいりません。
もし中国製の備長炭があったら間違いなく販売しています。それほど中国の備長炭も品質が良くなりました。もちろん日本燃料協会の方たちが何十年も前に炭釜を始めとする設備を整え、マニュアルを用意し、指導したからですが。
動画。炭の扱いがなんか雑に見えます。そんなつもりなかったのですが。。。臨場感を出そうと思って撮影したらこうなりました!
炭どうしをコンコンすると、折れますが、半分にほどにおってお出します。囲炉裏の場合はこの長さで燃やしたほうが良いです。理由は、長時間燃えているからです。長いママをご希望の場合はご注文時にコメント欄にお垣添ください。
今手に入る最高の炭なのは間違いございません。こちらも在庫まだございますが、入手できたのは本当に偶然です。幸運の一言です。ありがとうございます。ぜひ皆さんにお使いいただきたい、というか燃やして灰にしていただきたいところです。
横綱君「備長炭」の最大の特徴
- 火持ちが最高。火力も最高!
- ぶっとい横綱君は、一日中燃えています!
- 叩くと高音がする。固くて良く焼けた炭。
- まさに横綱級。
- 最大温度1200度をお楽しみください!
横綱君とはどんな炭?
紀州備長炭と、土佐備長炭の最も上の等級の炭をより集めたもの。
備長炭はウバメガシを1200度で焼いたものを言いますので、おが炭やその他の炭で言う備長炭とは異なります。
混ざりものは一切ありませんが、現在は紀州備長炭がほとんど手入手不可能になってしまったため土佐備長炭の最上級だけまとめたのが横綱君です。
横綱君「土佐の備長炭」の特徴|燃やし方のコツ|気をつける事
まず備長炭には本来25品種あります。
火鉢屋では最上級のものと、中程度の廉価版を販売しています。
最高級は「横綱君」、廉価版は「不揃い君」です。
どちらも固く焼けた備長炭ですが、横綱君の方が断然火力が強く火持ち(燃えている時間)が良いです。
不揃い君は、くぬぎ炭の倍程度火持ちが良い感じです。
また備長炭と呼べるのは、樫の木、または姥目樫(うばめがし)の木を1000度以上焼いたものだけ。
当初江戸時代に和歌山で焼いている炭だけを備長炭と呼んでいましたが、
今は1000度以上で焼かれた炭に関しては備長炭と呼んでいます。
とはいえ姥目樫の木と樫の木ではかなり異なりますので、姥目樫の木をやいた備長炭を
「横綱君」としました。
これが「横綱君」の正体です。
紀州備長炭の注意点!!
紀州備長炭(土佐も含む)の特徴
ここで突然、土佐備長炭が出てきましたが、 備長炭と呼べる炭は、
樫の木か姥目樫(うばめがし)の木を1200度で焼いたものだけ。
そうした備長炭を売れるほど焼いているのが和歌山県と高知県。
それ以外でも焼いているところはあるにはありますが、
量は多くなく、私は手に入れることができません。
さて、その備長炭の注意点を簡単にご説明します。
備長炭という名前はほとんどの炭につけていますが、
気をつけないとならないのはホンモノの備長炭。
なぜなら数年前(2014年)初めて、この備長炭によるボヤ
で消防署からお電話いただいたからです。
ただし、普通に使えば何も危ないことはありません。ご安心ください。
- 保存は密閉した袋か入れ物で
- 一度水分を含むと、乾かしても水分は抜けない
- 多孔質と言って、ミクロの穴が表面に無数にある
- 1mm立法の表面積は広げるとテニスコート1面分
- 横綱くんの硬度は鉄より上
- 冷えた備長炭を、燃えたぎる炭に入れると、爆発する可能性がある。
- 備長炭を燃やすときは火がつくまで絶対に離れない!
ボヤの原因は、いくつかの条件が重なったからでした。
- 備長炭が跳ねやすくなっていた?(湿気の度合いは不明)
- 冷えた備長炭を、燃えたぎる炭の中に突然突っ込んだ。
(火鉢の、端の方などに備長炭を置いて、先に温めるなどするとかなり効果的) - すぐに持ち場を離れて、お出かけしてしまった。
- 冷えた備長炭を燃える炭の真ん中に投入したのは、普段炭に慣れていないご家族の方だった。
- 真ん中の備長炭が、周りの燃えるクヌギ炭を跳ね飛ばして、外に落とした。
- その燃えるクヌギ炭が落ちたところに、布モノのラグみたいなものがあった。
以上です。
備長炭に火がつけば、もう跳ねることはありません。
結局、備長炭が跳ねて、燃えている周りの炭をふっとばすから、このようなことが起きます。
備長炭がボヤの原因ですが、備長炭が燃やしたわけではないという。
こういう状況でした。
紀州・土佐備長炭の燃やし方のコツ
備長炭の燃やし方には3通りあります。
- 灰に埋める
- 火お越し器で火をつける
- 火元に直接入れる
1.灰に埋める
これが一番安全です。
灰ならしをつかって灰に埋めます。
その上に燃える炭を置きます。
30分〜1時間もすれば、どんなにぶっとい備長炭も
静かに真っ赤に燃えがっています。
灰から掘り出したときの感動は格別です!
特に太い備長炭は1時間はかかりますが、
24時間後もまだ燃えていますよ!
2.火おこし器で備長炭に火をつける
最近のガスコンロには安全装置がついていて、火おこし器で
火をつけることができなくなりましたが、
安全装置つきの五徳で火をつける五徳(1,300円)を使えば大丈夫です。
さて、このガスコンロで備長炭に火をつける方法。
ある意味これが最も一般的です。
ただし簡易ガスコンロや、カセットコンロはお辞めになったほうが良いです。
NHKの実験?で、ガスボンベが爆発したそうです。
備長炭の遠赤外線は強力です。
距離のあるガスボンベを、真から温めたのでしょう。
あくまで家庭のガスコンロで火をつける。
これは守ったほうが良いです。
火おこし器に備長炭を入れて、ガスコンロにかけるだけ。
10分ほどかかる場合もアリますが、確実に火が付きます。
この時、跳ねることも普通にありますが、上にアルミ箔をフタ代わりにしてのせたりします。
真ん中に穴をあけておくと、備長炭の着火時間は半分くらいに短縮します。
3.火鉢・囲炉裏の火元に直接入れて火をつける
最もリスキーな方法ですが、最も面白い火の着け方です。
見ていて実に楽しいのはこれ!
念のため心配でしたら、燃える炭の横にチョット距離を置いて備長炭を置いておきます。
こうして温めます。湿気があればアレばある程度出ていきます。
私は実験のために、温めることもせずに火種に直接「紀州備長炭」を入れます。
ほとんど跳ねることはありません。
だから本当は大丈夫なのだと思います。
でも、万が一のときは怖いです。
明らかに湿気を吸ったであろう備長炭で試したときはすごかったです。
備長炭が爆発し、破片が屋根に刺さりました。
あくまで特殊な例ですが、湿気を吸った備長炭な危険です。
保管はジップロックでしっかり湿気から守りましょう。
なお備長炭は高温で焼いたため、表面にリン酸の幕ができます。
それで、一回すった水分は中々抜けません。
火鉢・囲炉裏の炭に、備長炭だけ使うと中々燃えない
火を着けた後の話でもアリますが、
火鉢や囲炉裏で炭を使う場合、
備長炭よりも柔らかい炭。
クヌギ炭や楢炭、おが炭などと一緒に燃やすほうが簡単です。
備長炭だけを使って炭を維持しようとすると、結構コツがいります。
このコツとは、炭の下に灰に穴をほって空間を開けたりといったこと。
空気の移動を楽にしてあげないと、備長炭は消えていきます。
七輪のように、下から空気が入って、上に抜ける。
これが備長炭が一番燃える環境です。
火鉢や囲炉裏は下が灰なので、その上に備長炭を置いて燃やすと、途中で消えていきます。
空気量が少ないからですね。
でも他の炭と一緒に使うと、相互に熱を補完しあって燃え続けていきます。
この辺も色々試すと楽しいので、慣れてきたらぜひ備長炭だけで燃やす挑戦をしてみてください。
昔は火種として灰に埋めてから寝たもんだ
昔はガスコンロなんてありません。
ガスバーナーもありません。
だから火をつけるのも一苦労。
故に寝る前は、家の中の最年少のものが
「新しい炭を灰に埋めて、その上に燃えている炭を載せて、更に上から灰をかぶせる」
というのをやっていました。
翌朝起きて、灰を掘ると、静かに燃えている炭が出てくるからです。
こすれば朝から火起こしをしないで済みます。
お客様の中には、これで1ヶ月の間、火を維持し続けた方もいらっしゃいます。
米沢藩の上杉鷹山と、炭
その昔、米沢藩に上杉鷹山という藩主がおりました。
参考サイト:上杉鷹山の三大改革
彼は米沢藩の藩主になり、藩の財政赤字を解消。
見事米沢藩の財政を再建しました。
そのプランの着手当初、多くの反対に合いました。
その一方で上杉鷹山を支持する若者もおりました。
その一番弟子みたいな男が、上杉鷹山の思想を広めるべく、
また同志を見つけるべく、鷹山と一緒に火を着けた炭をそのまま灰に埋め、
おそらく備長炭を燃やし続けました。
いかなる反対に逢おうととも、鷹山の改革を支えて藩を立て直そう。
その改革の火鉢屋を絶やさないようにしよう。
そういう意味で、炭を灰の中で燃やしつづけました。
灰の中に燃える炭埋めて、それが無くなる前にまた新しい炭を埋めて。
そして協力者を見つけると、その火種で火を着けた炭を分け与えて、またその炭が協力者の炭に火をともし。
みたいな感じで、改革が成功するまでその炭の火は耐えなかったといいます。
なんかロマンを感じます。
ということで、一度はやってみると面白い、灰の中で燃える炭でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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