初期の「男はつらいよ」は、実家とらやでのシーンが多いので火鉢は出てきません。
写真は五島です。
長崎県の五島。
第六作の純情編では、五島が出てきます。
めちゃくちゃ行ってみたいです。
「柴又のとらや」には、初期の頃から石油ストーブがありました。
アラジンみたいな形のストーブです。
3作、4作、5作と火鉢は出てきませんでした。
寅さんが旅先から「とらや」に帰ってくるのは夏です。
皆汗だくです。
夏なので当然火鉢は置いてありません。
秋の終わりに寅さんは失恋します。
旅に行きます。
寅さんの居ない「とらや」には、冬支度終わっていますから火鉢があります。
「男はつらいよ」の中盤あたりになってくると、旅先でのシーンの方が多いです。
その旅先で火鉢を見ます。
それと、この第六作から1971年と、70年代に入ります。
昭和でいうと45年あたり。まもなく昭和50年になろうという東京。
恐らく急速に火鉢は各家庭から姿を消していったのでしょう。
さて。
第六作 「男はつらいよ 純情編」では、2種類の火鉢が出てきます。
どちらも後半。冬になってからです。
1時間26分37秒から 桐火鉢
1:26:37
桐の丸い火鉢が出てきます。
とらやのお仏壇の前に。
こたつと、石油ストーブもありますが、火鉢も見えます。
第四作は泥棒がはいってきてストーブに当たるシーンがあります。
例のハワイに行けなかったシリーズです。
競馬で100万円(初任給2万円の時代)ゲットしてハワイへ行こうとしたけど行けなくて、泥棒が入ってくるシーンです。
そこでストーブにあたっています。
第五作でもストーブをいじっているシーンがあり、
火鉢は出てきませんでした。
やっと 第六作の最後のシーンで登場したのがこの桐の火鉢です。
ナマコ火鉢はいつのまにか見えなくなっていますが、
それもそのはず。
最後の長崎の五島のシーンで出てきます。
恐らく同じものじゃないかと。
1時間28分9秒から「とらやにあった?」ナマコ火鉢
五島の漁村の家。
最初に宿代3,000円がなかったシングルマザーを、一緒に泊めてあげます。
ところで当時の旅館って、隣の部屋はふすま一枚だけだったんですね。いまじゃ絶対に考えられないです!
しかも部屋が無いと相部屋です。知らない人と一夜を明かすのです。
僕はかなりオープンなので、平気だと思いたいところですが、相当衝撃です。
さて、その五島に一人残っているおじいちゃん。
娘は柴又の”とらや”にいて、そこから電話。
元気でやっている娘の声を聞いて涙するお父さん。
電話を切って、一人ちゃぶ台に向かうシーン。
なんとここでナマコ火鉢が。
画質が今ほど鮮明ではないのですが、”とらや”にあったナマコ火鉢と同じに見えます。
鉄瓶にお湯をいれて、熱燗を付けています。
”とらや”さんも、柴又の本物の”とらや”を使ったシーンは第五作辺りまでだったと思いますが、五島の漁村の家のシーンもおそらくセットで撮影したのかも。だとしたら”とらや”にあったナマコ火鉢を使いまわした可能性もありますね。
でもナマコ火鉢はかなりポピュラーだったので、五島にあってもおかしくないです。
ワタシの大親友が長崎県の佐世保に住んでいます。
よく五島へいくそうです。
早く行ってみたいです。
そもそも長崎はもちろん、九州全般大好きです。
というわけで、第六作では火鉢が2種類でてきました。
引き続き、すきまじかんをみつけて「男はつらいよ」を観続けてまいります。
最近、夢にとらやのおいちゃんが出てくるようになって、大丈夫かなーって思っていますが、がんばります。
最後までお読み頂き有難うございました。