鉄瓶の見分け方|ホンモノはどれ?「量産型 vs 職人の手作り」見分け方は簡単1箇所見ればわかります。

鉄瓶の教科書 ホンモノの見分け方

鉄瓶の見分け方

今回は鉄瓶の見分け方について解説します。

鉄瓶の何を見分けられるの?いまの鉄瓶には工業製品としてつくられる量産品と、いわゆる職人技の鉄瓶と2種類あります。この見分け方がわかるようになります。

量産品 vs 職人技

今回は鉄瓶の見分け方のお話です。

最終的に見分け方のポイントは2つ。

①鉄瓶の中を上から覗いたときに、縦にくっつけたような線が入っていれば量産品。

(鉄瓶の本体を左右からパカッと合わせて作った感じにみえる)

②蛇口は上下にパカッと。バリ取りのグラインダーで削った跡がある。

このケースの場合は①があてはまりません。主に急須に多いです。

職人技の鉄瓶の殆んどすべては蛇口は別に作ります。その蛇口は左右からパカッと合わせてあります。だからつなぎ目は中央に縦に入っています。

量産型の鉄瓶 見分けポイント ①

ホンモノの鉄瓶の見分け方 量産品と職人技
ホンモノの鉄瓶の見分け方 量産品と職人技 2

量産型の鉄瓶 見分けポイント ②

ホンモノの鉄瓶の見分け方 量産品と職人技 3

これは上下でパカッとしたやつ。急須はこのスタイルで、鉄瓶にも4万円未満の鉄瓶には多いです。蛇口も上下パカッとはまってます。そしてバリを削った跡がよ〜くわかります。

ただこちらの方は機械ではなくていわゆる職人さんが作る鉄瓶です。ただその中の量産型です。ちょっと紛らわしいですがこのタイプの鉄瓶はお安い鉄瓶の作り方になります。

職人技の中でも工程が100以上ある難しいものは鉄瓶の本体は上下パカですが、蛇口は左右から合わせてあります。またバリ取りの跡はありません。というか見えないです。あとでお写真ご覧頂きます。

「内側でわかる一点物の鉄瓶」

土でつくった鋳型に溶けた鉄を流し込んでつくる、いわゆる鉄瓶のことです。

鉄瓶工房で作られます。

これを「ホンモノの鉄瓶」とします。

もともとの鉄瓶の作り方はこんな感じです。

使うほどに味がでる!400年の歴史が物語る南部鉄器の美 岩鋳

鋳金技法紹介— 日本古来から使われてきた鋳鉄製品 —『 鉄瓶(てつびん) 』

量産型の鉄瓶にも2種類ある。

量産型の鉄瓶にも、大型機械で大量生産で作るもの。これは完全に量産型です。中国製の鉄瓶は全てが量産型です。

ソレに対して半量産型もあります。

①量産型その1 

工業製品として作られた鉄瓶、主に急須。

特徴の1つは内側に縦の線が入っています。

2つ目は蛇口。蛇口の合わせ部分や付け根をグラインダーで削ってあります。

これはほぼ中国製です。

日本製はここまで荒々しくありません。

この量産型、日本では急須がその1つ。ただし色付やその他は職人さんが丁寧に作業しています。  急須は生活の道具ですし世界に出荷もします。

数千万円といわれる工業機械で作ります。当然私も急須や、量産型の岩鋳の急須兼用鉄瓶も使っています。

ただ中国製は使いません。内側に人体の安全性が保証されていない耐熱塗料が塗られていることが多いからです。気をつけましょう❢

②量産型その2 シェル中子 半量産型

鉄瓶の内側に線が入っているはシェル中子とよばれる中子(なかご)で作られる鉄瓶です。こちらは量産型は言い過ぎです。しっかり作られています。

柳宗悦という人の民藝運動というものがありましたが彼は生活の道具にこそ美しさがあるとしました。それで、盛岡の鉄瓶よりも水沢の鉄瓶を愛したと聞いています。

こうした鉄瓶を作るときは鋳型が左右にぱかっと割れます。キレイに取り出せるので失敗が極めて少ないため、数を作るのに向いています。ただし工業製品の量産型と一緒ではありません。 これは単に製法の違いで、ちゃんとした職人さんがつくる鉄瓶です❢

※ 先日、私は無知ゆえにこれも量産型と一刀両断していました。そのため「通りすがり様」からご指摘を受けました。

急ぎ職人さんに確認しつつ、鋳型の中子について調べて書き直しました。お恥ずかしながら筆者である番頭ミウラはLinuxとWebのエンジニア上がりのWebマーケティングを仕事にしていたものです。鉄瓶の製作を見学するのもこれからというド素人です。そのため時に誤りも書いてしまいます。そこはハルシネーションということでご容赦いただきたく存じます。

是非またご指摘ポイント御座いましたらお知らせください。また、必ず鉄瓶の製作を見学してまいります❢

半量産型だけど上下のあわせ

今までの説明と矛盾しています。

半量産型は左右を合わせた作りだとお伝えしました。

下の鉄瓶は半量産型の鉄瓶です。 が、上下の合わせのつなぎ目が見えます。

岩手県の水沢で作られた民芸の鉄瓶 日の丸

本体は上下をパカッとあわせてあります。

蛇口も本体と一体なので上下パカッとなっています。

だからつなぎ目は左右にあります。

バリを綺麗にとった削り跡も見えます。

でも工業製品ではないので、内側から見ても縦につなぎ目はありません。

廉価版ですが完全なる手作りの鉄瓶です。

残念ながら在庫はなく、次の出来上がりは全く未定です。

番頭の日常使いの鉄瓶はじつはこの日の丸鉄瓶です。

千利休の名言

“釜一つあれば茶湯はなるものを数の道具を持つは愚かな”

最上位レイヤーに位置する職人技でつくられた鉄瓶の特徴

1点物はほぼこの上下の中子。故に真ん中に合わせ跡があったり、上部と下部の姿が異なったりします。

職人技の鉄瓶は本体と蛇口は別々に作ります。蛇口は左右にわかれた鋳型に鉄を流し込みますから左右でパカッとあわせます。だから真ん中につなぎ目があります。でもあまりに綺麗すぎてつなぎ目がよく割らなくなっています。

ここまで手をかけてつくってお値段4万円ちょっと。一方完全なる工業製品でお値段2万円ちょっと。個人的にはこの職人技の鉄瓶は6万円くらいでないとバランス取れないと思うのですが。

職人さんがこのお値段と決めているのでこのお値段です。安すぎる気がします。

職人技の鉄瓶に100%あるもの 職人の名前の刻印

山田職人がつくったので山田とあります。ここに工房の名前が入ることもあります。

職人さんの名前入りは100%職人技。そんな見分け方もできます。

以上が職人技の鉄瓶と、量産型の見分けポイントになります。

なお今回は中国製の鉄瓶については解説しておりません。中国製はさらに物凄い作りをしています。これについてはまた後に解説ページを作りたいと思います。

最後までお読みいただき有難うございました。