【25cm以上の手あぶり火鉢には最も景色良き五徳】
火鉢道具の最高峰 虫喰五徳 六寸
最後の1つ、もしくはあと2つほど山形にあるかもしれませんが、いずれにしてももう作っておりませんし菊池政光さんもいらっしゃいませんので無くなり次第終了です。
京鉄瓶、京茶釜の茶道具師 菊池政光さんの作品。
数年前に引退されまして現在はいらっしゃいません。
すでに制作が終了した虫喰五徳。
山形鋳物ゆえの細かく深い造作が特徴です。
この作風の虫喰五徳を作れるのが菊池政光さんだけでした。
ろう型の関西、土鋳型の南部鉄器、山形は砂をうまく利用した独特の鋳型でした。
六寸は30cmの手炙り火鉢にも使えますし、長火鉢にも最適な最も汎用性のある虫喰五徳でした。
普通の25〜30の手あぶり火鉢にはもっとも灰景色が美しくなるサイズ。
世の中には炉用の七寸の方が多く、五寸、六寸は弊店でお出ししてきた以外は世の中にあまり出ておりません。そんな貴重だけど火鉢のある暮らしの楽しさを何倍にしてくれる見事な虫喰五徳 六寸がこれで最後とは本当に残念です。 そのため現在、政光さんの五徳を作ってくれる茶道具師を探してはおりますがそう簡単にみつかるわけもなく。
そのためこちら、最後の政光 虫喰六寸になります。
虫喰五徳 六寸の特徴
虫喰五徳はかずあれど、この見事な表面の虫喰は山形鋳物の代表である菊地政光さんの五徳だけでした。
本当に残念です。
最後の1つ、ぜひ末永くお使いください。
大きさ的に六寸は、25cm以上の火鉢の灰景色を際立たせます。
また五徳じたいが大きいので炭をたくさん置くことができます。
するとあったかいのです。
五寸も他の安い五徳とくらべると高さがあるのでこれまたよいのですが、やはり五寸なので炭の取り回しは必要です。
六寸はその点直径があるので、ぼこっと置くことが出来ます。
くぬぎ炭5本置いてもまだ余裕があるので備長炭1つを追加、なんてことも平気です。
この暖かさは体験してみないとわからない暖かさ。
真冬の雪降る日に窓全開で雪の音をたのしみつつ、体は暖かい。
そんなことができる素敵な六寸の虫喰五徳です。
虫喰五徳 六寸
一般的な手あぶり火鉢 28cm四角の火鉢から長火鉢まで。一番オススメの虫喰五徳 六寸。 手焙火鉢は五寸でももちろんOKです。でも六寸は一回り大きいのですが、灰景色が一番落ち着くのは大きめの五徳です。
ということで、手あぶり火鉢にも一番オススメの虫喰五徳 六寸。長火鉢は六寸が最小サイズ。虫喰を良しとする文化は、ヨーロッパ絵画の額縁作家にもみられる、ある種世界共通のものかもしれません。
昭和を代表する茶道具師「菊池政光」の「虫喰五徳 六寸」です。このタイプの虫喰は菊池政光さんしか作れませんでした。
すでに他界されておりますので、いまあるものは生前に作られたものになります。
山形鋳物の特徴が見事に見て取れる虫喰五徳です。
山形鋳物について
山形鋳物は、約900年の歴史を持つ山形県の伝統的工芸品です。薄肉で繊細な鋳肌と確かな技術に裏打ちされた美しさが特徴です。
薄肉美麗が山形鋳物の最大の特徴
山形鋳物最大の特徴は、「薄肉美麗」と称される薄手で繊細な鋳肌です。 きめの細かい真土と呼ばれる鋳物砂を使い、「型挽き」「紋様押し」「肌打ち」といった伝統技法で丁寧に砂型を作ることで、他産地にはない薄さと滑らかな表面を実現しています。
菊池政光の虫喰
この虫喰五徳の肌こそ菊池政光の特徴でした。一般的な虫喰は、一部に虫喰の筋が入るだけですが、菊池政光さんの虫喰はまさに木が朽ちていく前の不規則な肌感が特徴です。
山形鋳物と盛岡南部鉄器の鋳型の違い
山形鋳物と盛岡の南部鉄器は、どちらも「砂型鋳造」という同じ基本技法を用いていますが、鋳型の作り方や素材、仕上がりの方向性に明確な違いがあります。
基本構造は共通
両者とも、木型を使って砂と粘土で鋳型を作り、胴型(上部)・尻型(下部)・中子(空洞を作る内型)を組み合わせて溶けた鉄を流し込むという基本構造は同じです。 北上川の砂や山地の粘土など、地元で採れる砂・粘土を使う点も共通しています。
山形鋳物の鋳型―薄肉美麗を生む繊細さ
山形鋳物では、溶湯と接する鋳型の表面に「真土(まつち)」と呼ばれる世界的にも粒子の細かい鋳物砂を使うことが技法上の条件になっています。 この細かい砂のおかげで、鋳型の表面がきめ細かく滑らかに仕上がり、結果として薄手で繊細な鋳肌(薄肉美麗)を実現できます。
鋳型製作では「型挽き」という技法で木型を回転させながら砂を整え、「肌打ち」で表面を打ち締めることで、薄くても精密な型を作り上げます。 模様は控えめで、鋳肌そのもののきめ細かさと薄さが際立つよう設計されています。