市松炭籠
あるときふと歩いていましたら、素敵な竹細工が目に止まりました。そこで職人さんに色々お話を伺ってみると、長野の方でお一人で竹のものをお造りだとか。
さらに、私が以前から興味のあった四国の黒竹の方ともお知り合いだとか。(竹虎で有名なお店です)
その職人さんこそ、「竹の工芸よしだ」の吉田さんでした。さっそく一輪挿しをいただき、家で飾ることに。
吉田さんの一輪挿しを見ていると、どうしても火鉢やお茶道具でつかう炭籠が見てみたく鳴りました。そうしてお願いして、造っていただいたのがこちらです。
火鉢屋オリジナルの炭籠のできあがりです。炭籠としではなく、花器としても是非お使いください。

28cm角のNodの上に載せています。通常の手あぶり火鉢より一回り小さいサイズで一日に使う炭の量は十分入れることができます。


四隅と底の部分の補強もしっかり入っていますので、安心して炭を入れることができます。黒竹の入り方がポイントになっています。

一閑張(いっかんばり)
内張は和紙を張り、漆で仕上げています。編み上げた重なり部分など段差の生じるところも丁寧に張ってあります。
市松炭籠
朝一番の仕事はくぬぎ炭を籠に入れること、そこから火熾しがはじまります。丸く綺麗な炭は継ぎ足し用に取っておいて、いびつなものや太い物を選んで火起こし器に入れます。
炭選びは炭籠から。
竹工芸作家による手編みの籠は、手あぶり火鉢に合うサイズで作ってもらいました。竹籠ですので非常に軽く、炭を入れて持ち運びやすく、編み目も繊細で手の込んだ作りは、炭入れだけにしておくのはもったいない!そんな上品な火鉢屋オリジナルの炭籠です。

縦材は福岡県産の真竹、横材は高知県産の黒竹で編んであります。仕上げは漆塗り。取っ手との接合部分は竹の釘で留めてあります。口の補強部分は籐で編み上げています。


きっちり編まれている姿は非常に美しいです。

シンプルで平たく持ち易く、高さもあるので籠からの出し入れもスムーズに行えます。持ち手の補強は3箇所あります。まっすぐに垂直に立った取っ手がすっきりとしています。

火鉢屋オリジナル炭籠
市松炭籠 ¥52,000 (税込)
サイズ:20cm×20cm、深さ11cm、持ち手までの高さ23cm
※ご注文後の制作の為、納期は1〜3ヶ月ほどかかる場合もございます。納期に関しては改めてご連絡いたしますが、お急ぎの場合はご注文前にお問い合わせ下さい。
※自然素材「竹」を使用しておりますので、色味やサイズなど微妙に違う場合もございますが、ご了承下さい。
※受注制作のお品のため、キャンセルは承られませんので、ご注意下さい。
虎の斑点のあるある竹を虎竹、または虎斑竹と言います。楽天に「竹虎」という老舗のオンライショップがございます。こちらでのみ扱っている竹です。どうしてこの様な竹ができるかよくわからないらしいのですが、カビの一種が模様となってつくのではないかと言われているそうです、 作業工程は、虎竹のみの炭籠のページにて。
作家プロフィール
吉田 佳道
1962 大阪生まれ
1988 大分県別府にて竹工芸を学ぶ
1993 長野県穂高にて独立
わたしの仕事は竹(黒竹 虎竹 真竹)を材料としています。
大地にしっかりと根を張りながら、その幹や枝、葉は
しなやかに風にゆれ光を通す、そんな竹の清さと用の美を備えたものを
作ることを心がけて竹にふれています。
籠は竹を割って ひごを作り 編み 漆を塗って仕上げています。
漆を塗ることにより,カビを防ぎ 編み地をかため、籠を丈夫にしています。




↑吉田さんの工房(長野県)での様子です。竹工芸専門の道具たちに囲まれて黙々と手を動かして
いらっしゃいます。下段右は乾燥中の出番を待つ黒竹。春になると産地から大量に届くそうです。
竹籤(たけひご)を取る作業が、籠を作る作業の半分以上を占めるとか。きっちり編まれた籠の美しさは竹籤の出来如何が決めているのかもしれません。