骨董の火鉢|吉祥彫り黄銅火鉢|中国の古美術品|第350弾

元の価格は ¥145,000 でした。現在の価格は ¥89,000 です。

喜鵲象耳瓶(きじゃくぞうじへい)火鉢

新潟に7代続く呉服屋さんに代々あった大陸の火鉢で、象とカササギの 吉祥彫り黄銅の火鉢」でございます。

呉服屋さんからお預かりしております。

喜鵲(きじゃく)は幸運をもたらすカササギという鳥のこと。

象耳(ぞうへい)は天下泰平 家内安全を表す2つの象の頭のこと。

 

持ち手の象の意味とは。

持ち手部分が象頭(ぞうかしら)の優美な姿の火鉢です。

象頭で特に大切なのは耳。

これは「太平有象」を表そうとしたもの。

中国においては最高権威への献上品に見られました。

龍の指が5本は皇帝でその下の階層は4本と同じ系統のものです。

 

「太平有象」(たいへいゆうしょう)とは? 

太平は天下泰平の”泰平”と同じ意味で

「世の中が平和に収まっていること」

「家庭円満」「家内安泰」を意味します。

 

静嘉堂文庫にあった粉彩梅花喜鵲図象耳瓶(ふんさいばかきじゃくずぞうじへい) 景徳鎮官窯 清時代の象の部分

静嘉堂文庫にあった粉彩梅花喜鵲図象耳瓶(ふんさいばいかきじゃくずぞうじへい) 景徳鎮官窯 清時代|大きな画像はページのずっと下の方に添付してございます。ご興味有る方は是非ご覧になってみて下さい。

 

見事なカモは実はカモではなかった。

最初はカモだと思ったのですが「かささぎ」「鵲」という鳥でした。

中国にしかほぼ居ない鳥でした。

 

火鉢の出処

江戸時代から昭和初期まで続いた呉服屋さんにあった火鉢でした。

代々中国の美術品が好きで集めていたそうです。

日本の美術品も多かった為こちらの火鉢が中国のものか最初はわかりませんでした。象の文様と鳥(カササギ)で中国の火鉢と確定しました。

 

黄銅の火鉢の文様の解説

カササギという鳥鳥はカササギという日本にあまりいない鳥

中国のことわざ

「カササギが巣を作れば一年中お祝い事が絶えない」

「カササギが鳴けばお金と家族が訪れる」

 

カササギは中国では一般的に見かけられる鳥ですが、日本では対馬や北九州の佐賀平野周辺に限定して生息しているようです。カラスよりも小さな体格をしており下記の画像のような姿のようです。

静嘉堂文庫にあった粉彩梅花喜鵲図象耳瓶(ふんさいばかきじゃくずぞうじへい) のカササギ部分のアップ画像@静嘉堂文庫の写真

 

翼と尾が黒くて長いようで尾っぽは20cmもあるとか。

鳴き声は、日本人には「カチカチ」と聞こえる一方で、

中国人には「喳喳喳(チャチャチャ)」と聞こえるそうです。

おもしろいですね。

 

春になると村や街のはずれにある木に大きな巣を作るそうでこれは吉祥な出来事とされていました。

これを花瓶などの文様にするのは献上品に限られていました。

 

中国の古代からの熟語にもなっているカササギ

中国では、カササギは吉祥の鳥とされており、「喜鵲」(きじゃく)と呼ばれます。

「喜」という文字が冠されていることからもわかるように、鵲喜(良い前兆の意)という成語(熟語のようなもの。慣用句。)があります。発音はクゥエシーだそうで難しそうですね。

 

今も「カササギの鳴き声は吉事の前触れ」と解釈され中国人には大変喜ばれるとか。

中国の農村部では代々

「カササギが巣を作れば一年中お祝い事が絶えない」とか

「カササギが鳴けばお金と家族が訪れる」

といったことわざがあります。

 

日本の七夕にもでてくるカササギ

カササギの話ばかりで恐縮ですが中国にも彦星と織姫の七夕があります。

天の川に橋をかけるのはカササギとされています。

そこから恋愛を司る存在ともされています。

 

その他 龍?

床付きとよばれる底の部分は龍だと思いますがどうでしょう。

龍っぽくない感じもしますがここだけ不明です。

 

サイズ

高さ27cm 直系30cm

重さが5kg〜6kgになります。

 

灰、火箸、灰ならし、五徳はご注文後に見合うものをご紹介させていただきます。

灰はお付けします。

在庫1個

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