今回の日の丸鉄瓶
火鉢に鉄瓶をのせた様子
日の丸の鉄瓶2タイプの比較
日の丸 水沢タイプ
現在、製造中止になっております。
こちらも鉉事情によるものです。
民芸 日の丸鉄瓶 ¥32,000
柳宗悦らによる民藝運動を代表する水沢の鉄瓶。
そんな岩手県の南部の工房でつくられた日の丸鉄瓶。
毎日使える頑丈な道具として作られた”生活の道具”としての鉄瓶です。
鉄瓶のサイズ
高さ24cm 直径15cm 全幅19cm
重さ1.75kg
水沢の工房 販売元は鈴木主善堂
¥20,000
32,000円の水沢の日の丸鉄瓶
お色直し済みで 20,000円
盛岡の職人さんにカナキ止めと黒漆の塗り直しをしてもらったほぼ未使用の鉄瓶でございます。
画像にある箱は付いておりません。
岩手県の南部 水沢で作られた日の丸鉄瓶です。
もともとは数がつくられるモノでしたが昨今の鉉事情から数年制作中止とのことでした。
鉉(つる)事情とは取っ手のこと。
現在、日本に鉄瓶の鉉つくる鍛冶屋さんが一人になってしまいました。
そんなわけで殆ど全ての鉄瓶が製作数年待ちに。
水沢の日の丸。最後の1つの造りが甘かったのです。
内側の処理が不完全でした。
ならば水沢の鉄瓶には施されない(施されるのも現在はありますが)カナキ止めという処理をいたしました。
炭で1000度前後の温度で鉄瓶を焼き付け、鉄そのものを錆びにくくする処理です。
これは明治時代の盛岡の大火災で焼け跡からでてきた鉄瓶を使ってみたら駄目になるどころか質が変わって錆びにくい鉄になっていたことから気づいた処理方法です。
そのため近年までは盛岡でのみ行われていた処理方法です。
そのカナキ止めをした上で黒漆を内外重ね塗りしましたので最初の状態よりも良い状態になっています。
第一次大戦と第二次大戦の間に、柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎等によって起こされた社会運動です。
工業製品にたいするアンティテーゼのような運動と解釈しています。
其の中で特に水沢の鉄瓶は人々の生活に根付いた道具としての美しさを取り上げられたようです。
どこか無骨で頑丈なところが特にその人の生活とともに在る様子として捉えられました。
盛岡の鉄瓶は確かに工芸品といえます。
水沢の鉄瓶は民芸品。
どちらにもそれぞれの良さがあります。
鉄瓶のサイズ
高さ24cm 直径15cm 全幅19cm
重さ1.75kg
在庫1個
在庫1個