自在鉤の画像
NYの某レストランで使われる自在鉤

誰が作ってるの?

鍛冶屋の田中さんです。

ホンモノの鉄瓶の取っ手は、中が空洞です。
江戸時代から、良い鉄瓶の取っ手は鍛冶屋さんが造りました。でも今は、盛岡に一人しか残っていません。その田中さんが造りました。

※ 現在は素晴らしいお弟子さんが育っています。一人ですが既に立派な鍛冶屋さんです。

鍛冶屋さんは何を作ってるの?

火鉢の道具、お茶道具を作っています。特に、田中さんの作る火箸、灰均しは最高です!千利休が特に好んだん「利休好み」の道具も、ただひとり作れる職人さんです。弊店で販売中です!

そして自在鉤

その田中さんの造る自在鉤

NYのレストランや、日本の名だたる和食レストランで使われています。

火鉢屋のオリジナル自在鉤 3種類

丸 | 四角 | 半分のサイズ

オリジナル自在鉤 丸

丸い支柱のスタンダードタイプ。
シンプルで安定感のある作りです。

重さ:1,23kg
長さ:105cm
最大長170cm

56,800円(税込・送料込)

オリジナル自在鉤 角

細めの角材でモダンなタイプ。
鉤の部分のデザインが凝っています。

重さ:0.67kg
長さ:112cm
最大長;180cm

48,000円(税込・送料込)

自在鉤ハーフサイズ

半分のサイズの自在鉤
丸・四角・長さ自由

丸;38,000円
角:34,800円

丸が1組 在庫ございます。

【保存版】自在鉤とは?

ニューヨークのレストランで、照明をつるすツールとして7本使われています。

すべての始まりは

5年前にさかのぼります。

NYにいる日系人のおじいちゃんが7本買ってくださいました。

何に使うかはなかなか教えてくださらなかったのですが、あとになって送られてきたのがこのたった1枚の写真でした。

自在鉤は、NYにある和食レストランで照明としてつかわれているそうです。そしてそのおじいちゃんいわく「これはアメリカ人好きだし、売れるよ。」とのことでした。ただ、どこのお店で使われているのかなどは、全く教えてもらえませんでした。

でもこれがきっかけで、鍛冶屋さんのお仕事を世界に伝えていこうと思いました。今その準備をしています。

最近になって、有名飲食店のリリースにともない、鍛冶屋の田中さんの作品へのご依頼をいただきました。いまだかつて見たこともない照明が出来上がりそうです。

これが日本の職人さんの、そして日本文化を未来に伝えていくきっかけにしてまいりたいと思います。

自在鉤の動かし方と、その歴史

自在鉤の原型は、木材とロープでした。鎌倉時代になると、鉄で作られたものと、竹を支柱に使ったものとが、ポピュラーになってまいりました。鉄の自在鉤のデザインは、田中さんの作るものとほぼ変わりません。約1000年前のデザインということになります。

自在鉤の動作

自在鉤は、テコの原理で動きます。支柱が下に下がっても、小猿(こざる)と呼ばれる支柱の通っている板で、止まります。

相当がっちりとまります。動作の様子をものすごいカンタンに図にしてみました。左の動画です。

小猿を戻したところは用意しませんでしたが、支柱が好みの一までさがったら小猿を下に下げて止めます。

戦国時代とかの家庭の囲炉裏

WIkipediaからの写真です。相当古い時代の囲炉裏と、自在鉤です。相当むかしに販売したことがありましたが、ぶっといロープに丸くてぶっとい木だけの自在鉤など色々なタイプがありました。

大五郎の自在鉤

自在鉤とは

■自在鉤は民家などの囲炉裏に、お鍋や、鉄瓶、お釜を吊るすために用いられます。安土桃山時代には囲炉裏も自在鉤もありました。もっと昔から、自在鉤っぽいものはあったのかもしれませんね。

囲炉裏にインスパイアされた千利休

余談ですがお茶室の炉は、千利休さんが民家の囲炉裏からアイディアを得て考え出したと言われています。

火鉢はさらにその後に、持ち運びできる暖房器具として、また個室文化がはじまる江戸後期から普及し始めます。

いかにもな自在鉤

自在鉤というと、魚がまっさきに思い浮かぶかもしれません。ただ時代的にはこちらのほうが後になります。まず最初に、鉄だけの自在鉤、さらにそれよりむかしは縄と木だけの自在鉤がありました。

いかにもな自在鉤を今も作っているお店 大五郎

宮大工の大五郎さんが、今もその自在鉤を造っています。この竹を自在鉤用に加工するだけでどれだけ大変か。これだけのための職人さんがいなくなってしまったために、かの岩鋳も自在鉤が商品から消えました。 宮大工の大五郎さんのホームページ

最も代表的な自在鉤

自在鉤と言うとまっさきに思い浮かぶのが、竹の筒に、魚がついた自在鉤ではないでしょうか。

その竹の筒を持った自在鉤を参考にご説明します。

竹の自在鉤は、竹を主幹にして、上にに掛緒(かけお)という、引っ掛けるところがつきます。

下端に小猿という、テコの原理で中心ノ棒、つまり支柱を止める板状のものがあります。

その支柱にはおナベなどをひっかけるたもえの鉤(かぎ)がつけてあります。

自在鉤
自在鉤は天井からは紐で吊り下げられます。高さはそのヒモで調整します。筒である竹はカットして寸法を合わせていました。長さはおおよそ 四尺七、八寸(約155〜158cm) が一般的です。

竹は五節か七節で、節にゆがみの無い太く立派なものもがベストとされています。

小猿の部分が魚、しかもタイであるものが多く見られますが、火の神へのお供えの意味があるようです。また火の上にタイがあるのが縁起物という話を昔の方に伺いましたが、タイは元々縁起物なので、当然といえば当然かもしれません。

縁起物ということでこの鯛(たい)が、七福神の乗った宝船のものも見たことがありますが、これは現代になって造られたものです。

火鉢屋で販売している自在鉤

火鉢屋で販売している自在鉤は新しい自在鉤です。
過去には骨董の自在鉤も扱っていましたが、流石に骨董の自在鉤は骨董の火鉢以上に見つからず、継続販売が難しいのが実情です。

ゆえに現在は 鍛冶屋の田中さんの自在鉤のみの販売です。また、サイズや、細さなども自由に変更可能です。ご指定頂ければ同じ価格で、別デザインの自在鉤もお作りします。

昨年2018年に龍吟さんのレセプション照明として作ったものが、最も手の混んだものでsた。詳しくは別ページにてご確認ください。