庄内火鉢似合いそうなお道具
灰は1kgちょっとでしょうか。こちらはお付けします。
五徳:五寸か、小、中。 ただし、金沢から可愛い五徳が届く予定です。ちょっとそちらをお薦めしてみたいです。価格は6,000円くらいでしょうか。
火箸:これもまた漆塗りの大正時代のものがございます。明日にはお写真にてご覧頂けるように致します。
灰均し:鋳心ノ工房のものか、黒檀の柄を持つ幅3.5cmほどの、鍛冶屋の田中さんがつくった可愛い灰均しがございます。これは火鉢を選ぶ灰均しといったほどの妙な存在感ある灰均し。 こけし職人が黒檀をうまく加工できたので10本前後つくれそうです。今現在は1本あるだけです。18,000円で販売予定ですが、最初の一本なので9,000円+消費税にて。
お道具はこんなところでしょうか。
幕末火鉢の特徴
庄内火鉢の特徴
全てはこの繊細で可愛い作り。
もちろん初めて見るこの姿。
20cm角の立方体。縦横高さが同数の火鉢は庄内の火鉢にしか見たことがありません。これも面白い特徴かと。
上部の縁に黒柿(黒檀?)
その下に桑の木をもってきました。
桑の木には飾り窓がついて、
その飾り窓の内側を黒檀で閉じてあります。
桑の木の下は黒檀(だとおもうのですが)で2面は一直線に、2面は斜めに黒くて細いギャップを入れてあります。実に見事な細工。
そして本体部分は桐です。桐を茶漆で仕上げて最後の土台を黒檀で締める。
といった感じです。
きっとあなたもこの庄内火鉢を手にしたら、作りての遊び心とそのセンス、そして最高のものを作るという気概をお感じになることでしょう。
黒檀のギャップ
角から見てみますとその地面に対して平行と、斜めのギャップがあるのがわかります。また、おわかりになるでしょうか。上の飾り窓の部分にちょっと斜めに筋がありますね。
これ、破損した箇所のようです。見ると判るのですが修正してあります。ただし指物師がきちんと治したようで、金継のように見事に治っています。
桐の木の火鉢は煎茶道具でつかわれますが、センスの良い女将さんが自分でお茶を淹れるためにつかっていたのでしょうか。
木釘
江戸時代の職種は30年前の日本より多種多様でした。江戸は人口分の仕事があったのじゃないかと思うくらいおかしな仕事までありました。
それはともかく木釘です。木の釘だけ造る職人などヒジョに細分化されていましたが、この木釘は1人の指物師がつくったのでしょうか。いずれにしても大正時代より前の火鉢になります。
もしかすると明治後期頃なのでしょうか。このモダンさは、モガ(大正モダンガール)な雰囲気満載です。
庄内火鉢の炉
銅板の炉は綺麗です。
緑青も目立ちません。灰がくっついていますが、そのままにしたほうが良いのでこのままお渡しします。
水をこぼしたときだけ、濡れた灰を取り除けば問題なし。特に錆びることもなく一生お使いいただけます。
庄内火鉢のお届けについて
本体だけでしたら直ぐにお送りできます。
お道具をお選びの場合は少しやり取りさせていただいてお決めいただきます。
梱包は厳重にいたしますので破損はしないです。
小ぶりなので鉄瓶をのせてガンガンに沸かす感じではないですが、ガスコンロで沸かしたお湯を静かに維持したりするのには凄く良いです。
ステンレス網を火鉢の上に直接載せても網は熱くなりません。そこまでの炭を燃やすこともないと思いますし。
他何かご不明な点がございましたらお問い合わせの方からお願い致します。
では皆様にとって、今年一年が素晴らしい年でありますように!
ありがとうございました!
庄内火鉢 専用の灰均し
小さな火鉢専用につくった灰均し2つ
左が「姫だるま灰均し」 金沢の女性の作家さんが作りました。 価格は2,800円
右は 灰均しの幅を3.5cmと、通常の半分の幅にしたもの。 お客様のご希望で鍛冶屋の田中さんが作ったのですが、これは柄がなんと黒柿です。
価格はまだ確定ではございませんが、庄内火鉢と一緒にお買上げの場合は 12,000円で。