最高の白湯
たたら製鉄
獅子のつまみ
獅子のツマミ
第一号 伝統工芸士「秀仙」の特徴の1つがこの獅子のツマミ。 秀仙とその直径の弟子(現在は綱取のみ)だけが使用できる獅子のツマミ。もちろん当時秀仙がつくった型をそのまま使っています。
もっこ鉉
このくぼみのある鉉をもっこ鉉と呼びます。花の花びらを模していると言われています。虫喰もあります。
穴が虫喰です。虫が喰った跡を表現する技法は千利休から始まりました。鉄でも木でもいずれは地面に返っていく、そんな様を表したものが虫喰です。
意外ですがヨーロッパ人も昔からこの虫喰を好んでいました。有名絵画の額縁職人がこのんでつけていました。最近アンティークショップで見つけた額縁にも虫喰がありました。をつけるそうです。ヨーロッパの人にもその朽ちていく様の美を理解するのですね。
鉉(つる)とは取っ手のこと。鉉は鍛冶屋さんがトンカン打って造ります。綱取の鉄瓶の弦は鍛冶屋の田中さんが昔作ったものを大量に保管してあり、それを使用しています。この鉉1つとっても既に職人さんは引退していますし価値あるものになっています。
砂鉄ってなに?
簡単に言うと刀と同じ材料です。
鉄でつくった刀は切れません。
刀は砂鉄でなければならなかったのです。
その刀と同じ砂鉄で作りました。
砂鉄はどこで取れるの?
砂鉄はどこでも掘っていません。
そもそも日本は鉄も100%輸入です。
綱取が岩手のどこかの山で探しに探して見つけてきました。
私にも内緒の場所に石としてころがっているようです。
川底にも混ざっていると言っていました。
磁石にくっつく珍しい石。
磁鉄石という石です。(磁鉄鉱とも)
獅子のツマミは鉄瓶の世界で秀仙だけ
獅子のツマミも師匠「秀仙」の特徴でした。
師匠が使用していた鋳型で弟子であった綱取が復刻しました。
もちろんツマミの獅子も砂鉄です。
数十年前に作られた鉉(取っ手)
鉉とは取っ手のこと。
形はもっこと呼ばれるボケの華を模したもの。
もっこ鉉と呼ばれます。
鍛冶屋さんが作ります。
鉄をトンカン叩いて丸めます。
取っ手の中は空洞です。
だからお湯が沸騰しても素手で持つことができます。
中が空洞のもっこ鉉は
秀仙の時代の鍛冶屋さんが当時つくったもの。
なんと数十年前の鉉が使われています。
鉉だけは鉄です。
もっこ=木瓜(ボケ)の花
ボケと書いて木瓜ですがこれをモッコと呼んでいました。
こちらが木瓜の花。この花びらの形に似ていることから木瓜(もっこ)鉉と呼ばれてきました。
10年たっても修理無料
職人さんが生きているかぎりは修理費無料になります。
ただ痛むと悲しいのでガスの火を使う場合は小で。
もしくはガスコンロ五徳の上に載せてお使いください。
一番いいのは炭か、電熱コンロです。
卓上のIHヒーターならば小なら平気。
中でもまあまあ平気と聞いては居ます。
ただ強力なIHヒーターは絶対に使えません。このIHで水漏れが起きた場合は修理自体が不可能になってしまいます。
その点だけ気をつけていただければ将来の経年による水漏れにも対応いたします。
その他阿古陀について詳しくはこちらを御覧ください
動画もありますので是非ごらんください。
客様のレビューはこちらのページの下の方にてご確認いただけます。
ご注文からお届けまで
※最後の1つの出来上がりは2024年の6月〜7月になります。何卒よろしくお願い申し上げます。 またご決済の方はクレジットカードか銀行へのお振込にてお願い致します。他何かご不明な点がございましたらお気軽にお尋ねください。
080-3154-6642
番頭 三浦
綱取職人について
綱取について
砂鉄専門の伝統工芸士
「鋳掛屋」を名乗ります。
鋳掛屋(いかけや)とは明治期までは各町にいた鋳物のスペシャリストであり修理屋さんです。
室町時代の茶釜から現代の鉄瓶まで修理可能な腕の持ち主です。
たたら製鉄という昔からある砂鉄の作り方で鉄瓶をつくる職人です。
盛岡 虎山工房(こざんこうぼう)におります。
【経歴】
綱取さんの経歴を簡単に言うと
① 秀仙の息子の秀峰(しゅうほう)の直弟子
② 秀仙の工房を受け継いでいる
③ 長く虎山工房で働く。裏に徹していました。
④ 60才を過ぎて秀仙の工房を再稼働させる
【鉄瓶の職人の系譜】
鉄瓶を発明したのは小泉仁左衛門と言われています。
小泉仁左衛門から秀仙「砂子沢家」へと伝わり綱取へ。
秀仙の息子であり弟子の秀峰に学び鉄瓶、特に砂鉄の技に長ける。
虎山工房の職人として盛岡の南部鉄瓶の伝統を継承しつつ
2020年より「鋳掛屋(いかけや)綱取」として始動。
綱取 伝統工芸士の系譜はこちらにてご確認ください。
阿古陀 砂鉄の特徴
- サビない
- メンテナンスが楽
- 最も美味しい白湯
- 修理保証
- 将来的な価値
1.サビない
金属にかぎらず酸化することを錆びと申しますので正確には錆びないわけではないのですが砂鉄はガラスと組成が似ています。そのため経年で渋めの色にはなりますが赤錆は出ません。
2.メンテナンスが楽
錆びないもしくは殆ど錆びない特性を持つため、またいわゆる岩鉄とよばれる鉄と異なるため使用後に内側を布拭きすることができます。
鉄瓶は使用後には予熱で完全に乾燥させます。また内側を布で拭くのは鉄瓶によく有りませんし、湿気ドメのつもりで内側に新聞紙を入れておきますとかえって錆びやすくなります。 砂鉄はほとんどノーメンテのような扱いで問題ありません。ただしIHヒーターは鉄瓶と同じく使用禁止でございます。
3.最も美味しい白湯
白湯が最も美味しくなります。明治〜大正までの茶人が使用する茶釜が砂鉄であったことも関係あると思っています。お茶を美味しくするのは砂鉄か銀瓶と茶人から教えられています。
静岡の茶人の多くは銀瓶推しです。
銀は唯一お水の成分を変化させません。(お湯は沸騰させますと塩素が抜けます。同時に空気も抜けます。こうした変化はありますが。)
ここからは想像ですが砂鉄は鉄ほど強くお湯の味に変化を与えず、なお鉄の特性も併せ持ってお湯を美味しくさせるのかもしれません。鉄で沸騰させた際の化学式はネット上にもございますのでご興味ある方あ調べてみてください。
4.修理保証
基本メンテナンスが必要なときはお知らせください。年数をはっきり設けておりませんが職人の綱取存命の間は対応いたします。最初の数年になにかあれば無償で修理いたします。
5.将来的な価値
原材料から管理した鉄瓶でなおかつ作者も明確です。弊店の方で記録もとっております。個人情報を保護した状態で鉄瓶の確認をできるようにしたいと考えております。 通常鉄瓶は同じものをたくさん作りますが、秀仙の直径の弟子である綱取作、鉉は鍛冶屋の田中作です。砂鉄から作っていますので最大生産量が月に1〜2つだけなのです。 またすでに田中さんの火箸はヤフオクで希少価値がでてきています。
骨董品の価値はこうした様々な要因でついてまいります。経験則からして綱取の砂鉄の鉄瓶は将来的により価値がでてくると考えております。
ゆえにもし将来的にご不要になった際は弊店で買取させていただきたいと思いますので、まだ先のこととは思いますが万が一の際はご一報くださませ。
古美術品も最初は新品です。将来的に古美術とよばれる鉄瓶に仕上げっています。その意味で将来的な価値ありとさせていただきました。