こんにちは。

本日は、非常に珍しいカニの文様の鉄瓶をご紹介いたします。

お客様は過去にのべ6,000個以上の鉄瓶をご覧になり、すでに片手で程の数を所有されている方でした。

そのお客様が、6,000の鉄瓶の中に唯の1つもなかった非常に珍しいカニの文様に強烈に惹かれ、お手にされたものでした。

それがこちらです。

 

カニ文様+龍文堂 鉄瓶修理
カニ文様+龍文堂 鉄瓶修理

驚くほど深い虫喰。

そしてそこに、カニがいます。

まるでゴツゴツした岩にカニがへばりついているかのよう。

しかも、カニの腹には鉄瓶本体との間に隙間、空洞があります。

いったいあの、鉄瓶の型にたいしてどのような細工をしたのでしょうか。

溶接でないのは明らかです。鉄瓶は溶接はいたしません。鋳物です。

サビの度合い

やはりかなりサビが浸透していました。底は修理を始めたら新たな水漏れがありました。これは鉄の内部の腐食が思ったより進んでいたことに起因します。

今回はいたしませんが、替底といってまるまる新しい底を作り直すと完全に治ります。

カニ文様+龍文堂 鉄瓶修理サビの度合い
カニ文様+龍文堂 鉄瓶修理

隙間。わかりますでしょうか。

左側に、カニと本体の間に隙間が。。。
これはすごい。

そして、実に深い姥口(うばくち)という口。

姥は、おばあさんが歯が抜け落ちて、下顎が出てきた様子を言います。昔ならではのネーミングセンスです。

龍文堂の刻印ある蓋

カニ+龍文堂+もっこ弦

右の画像。弦(取っ手)です。もっこ弦と言います。もちろん中は空洞ですので、お湯が沸騰していても素手で持つことが出来ます。非常によく作られた鉄瓶でした。概ねそうした鉄瓶は小ぶりなのですが、こちらもギリギリ手のひらに乗るくらいの大きさ。1リットル入らないくらいの鉄瓶でした。

修理が終わってくるのが楽しみです。

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