弊店の内情その1(Openから現在まで)

火鉢教室の様子

こんにちは。

火鉢屋の三浦でございます。

すでに火鉢のオフシーズになって久しく、また、今週は相当に暑くなるとか。

そんなか、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、今回のブログ。

件名「弊店の内情その1」です。

 

なぜ内情を書くかというと、答えはシンプルでして、職人さんや取引先の高齢化と、自然環境の変化にともない、弊店も火鉢のお店だけではやっていけなくなったから。

というのが理由です。

 

その1では、お店スタートから現在までの変化をざっと書いてみます。

次回その2では、今後について書いてみます。

 

火鉢屋スタートのきっかけ

何度か書いていますが、恵比寿にある炭屋さんへ営業に入ったのがきっかけです。

平成14年、2002年頃の話です。

なんの営業かというと、ホームページの営業です。

 

まだ当時はホームページ???

という感じでしたが、その炭屋さんはすでにWebサイト(ホームページの別の呼び名)を持っていました。

だから炭を代わりに売って。

と言われたのが、ネットショップを始めるきっかけでした。

まだ火鉢には手を出していません。

 

初めて売れた炭パンツ。初めて売れた長火鉢。

一番最初に売れた商品は、炭のブリーフ6枚でした。

後にも先にも、炭のブリーフが売れたのはこのときだけでした。

でも、OPENして最初の注文、しかもお電話でのご注文でしたの、不思議な気分でした。

この頃はまだ炭の屋という屋号で、炭の下着と置き炭や七輪を販売していました。

今七輪を売っていたら大人気でしたが、この頃は全然売れなくて。

しかたなく、火鉢?を売ることにしたのでした。

最初に売れた骨董の長火鉢

最初に出品したのは骨董の江戸長火鉢でした。

これがお道具と合わせて10万円ほどで売れました。

その後もどんどん売れまして、無事オフィスを持つこととなりました。

でも最初の1年は、仕事のパートナーの自宅をオフィス代わりにしていました。

火鉢が売れるので、当然火鉢道具を集めだします。

東北の職人さんの工房をまわり、1つ1つ集めていきました。

この頃は鉄瓶もなかなか売れなくて、どこの工房も鉄瓶を売るために必死でした。

懐かしい。。。

 

事務所とイベントごと

無事オフィスを持つことが出来たのとで、火鉢教室を始めたり、お茶会を催しました。

また、ガレージセールと銘打って、骨董火鉢や道具をたくさん並べて即売会のようなこともしていました。

杉並区の善福寺にある小さなアパートでしたが、表に列ができるほどにはお客様が集まりました。

火鉢教室は1回3,000円だったか、3,500円でしたが、毎回3〜5名の方に来ていただきました。

当時来てくださった皆様には本当に感謝しております。

もう少し続けたかったです。

そして、初対面のお客様と8時間近く語り明かしたことなど、思い出に残っています。

懐かしい。。。

 

有難うございました。

 

Openから6年めくらいまでの年間売上

今更なので公開してしまいますが年間で2000万円をちょっと超えるくらいの売上でした。

ただし冬に集中していました。

当然ですね。

12月に500万円近く売れたのが最高でした。

ただし、相当に疲れました。

当時は発送代行の物流センターもなく、4人で毎日梱包ばかりしていました。

クロネコヤマトさんも2トントラックで乗り付けて、結構いっぱいにしていました。

とにかく寒くて忙しかったです。

 

商品数と職人さんの数

もともと商品数は少なかったですが、それでも100点ほどはありました。

骨董の火鉢も毎回10台近く仕入れられました。

そしてそれが、出品すると数分で売れていきました。

これが10年ほど続きました。

 

とある有名鉄瓶工房の、ある鉄瓶は弊店が一番売っていたので、火鉢屋の鉄瓶と呼ばれていたそうです。

お取引していた職人さんも、30人位いたでしょうか。

五徳だけでも5〜6人の職人さんがいましたので、結構選べた頃でした。

薩摩五徳も、菊地政光さん以外にも作っている方がいらっしゃいました。

 

現在の3倍ほどの商品数がありました。

このような感じで、2011年の震災までは商いが続いていました。

 

多少は売上も下がってきたりしたこともありましたが、何となくこのまま行く気がしていました。

もっとも経済環境、社会環境の変化に強いビジネス。

とすら思っていました。

 

ところがです!

2011年3月のあの日

 

震災を堺に、社会もそして弊店も急激に変化していきました。

 

その変化に、当時は対応できませんでした。

なぜなら、まさかここまでの変化があるとは、全く予想していなかったからです!

 

本日はここまで。

 

有難うざいました

火鉢屋 三浦のぶひと