お客様の火鉢 Vol.16

お客様の関東火鉢と鉄瓶です。
お客様の関東火鉢と鉄瓶です。

備長炭ありがとうございました。さすがに火力が違いますね。くつくつと沸騰する音がしています。煙は最初の1回のみでその後はありません。どういった按配だったのでしょうか。不思議です。それにしても炭の香りはなんとも言えませんね。いいです。

でもやってしまいました。鉄瓶の中をごしごしこすってしまったのです。布巾でなにげなくこすったら鉄錆色に着色したものだから汚れているものと思い、ごしごしこすってしまいました。

その後鉄瓶の扱い方をみていたら中身は絶対に触らないことという一文を見つけ沈んでいる次第です。出鼻をくじかれた思いです。でも大丈夫ですよね。本当かな?様子をみてていいのでしょうか?

ゆず肌鉄瓶
お客様の鉄瓶

それにしてもゆず肌の鉄瓶はいいですね。毎日惚れ惚れと眺めています。
色、表面の手触り、熱の伝わり、気に入っています。そして大好きな黒糖焼酎。
黒糖の甘い香りと炭の香り、実にいいですよ。とりあえず写真をいくつか送ります。
また近況を報告します。今日はこの辺で失礼します。

虫喰五徳と鉄瓶

【2通目のお便りから】

昨日、くぬぎ炭が届きました。ありがとうございました。
80年代のなつかしい歌謡曲を聴きながら使っています。くつくつと鉄瓶のお湯の沸騰する音がかすかに聞こえています。幸せなひと時です。

比較しますと、確かに前回の炭は臭いが強く、中には煙まで出るものがありました。
今回は部屋の中のにおいはさほど気になりません。ご指摘いただき大変ありがとうございました。
くぬぎ炭にしろ備長炭にしろ燃えた残りはまめに取り除いたほうがいいのでしょうか。
それとも灰の中に混ぜてしまってよろしいのでしょうか?

釧路はまだまだ火鉢を楽しめます。寒いのです。やっと日の当たる庭の雪がなくなったところです。
が、釧路湿原のかなたに聳える雄阿寒岳、雌阿寒岳は厚い雪に覆われたままです。
昨年、釧路市と阿寒町が合併し、阿寒国立公園、釧路湿原国立公園と一つの市に2つの国立公園があるのです。
毎年このお彼岸の頃は彼岸荒れといって吹雪になることが多いのですが、今年は強風とわずかな雪のみですみました。
札幌や旭川は吹雪だったそうです。桜が開花する一方で吹雪の北国の街。日本列島の長さを痛感します。

スギ花粉症はありません。杉の木がないのです。毎年この季節、本州から避難にこられる方が増えているようです。
花粉症がないかといえばそうではなくて、わずかながら、たんぽぽ、牧草、しらかばなど、その土地特有のものがあります。
しかし毎年スギ花粉症に悩まされる方々にとって釧路は天国でしょう。北海道の中でも釧路の気候は独特なのです。

7月の平均気温が16℃前後、8月は18℃前後。平地で高山植物がみられ、またうれしいことに、
ごきぶり、なめくじ、へび、むかで、とかげなど釧路にはいません。夏にこれほどすごし易いところはありません。
おそらく一年中火鉢が楽しめるのではないかと思います。

当時のコメント

hibachiay

当店では初めて北海道へ長火鉢をお送りしました。(なぜか西のお客様が非常に多いのです)
早速のお写真をありがとうございました。
数々の綺麗なお写真を沢山頂きまして、スペースの関係上選ばせていただきました。

さすがに「ゆず肌」の鉄瓶はどなたがご覧頂いても素敵な鉄瓶です。
そして鉄瓶は取っ手が命。その取っ手も手作りで作られている物。
鉄の板を打って丸めてつくってあるため、炭でいくらお湯を 沸かしても、取っ手は絶対に熱くなりません。
すでに体験済みとは思いますが、職人の技とは本当にすばらしいと思います。
なお余談ですが、鉄瓶のみならず、急須も中をさわってはいけません。

なんでも中国のことわざか、表現に、『あいつは急須の中を洗う奴だ』 というのがあるそうです。
意味は、『余計なことをする奴だ。』 だそうです。
いずれ中は100%錆びてきますが、その時にこそそっとして置いてあげてください。それであれば問題ございません。
また気にかかる現象があればご遠慮なくお申し出下さいませ。
当店でお付き合いさせて頂いております鈴木盛久工房では他店の鉄器といえども修理が可能です。

東京の湿度気温からみると夏場の釧路は天国ではないでしょうか。
花粉症の番頭三浦は「釧路で暮らした!」と言っております。杉花粉の飛散は今年は少ないと言いつつ、
それでもマスク着用の方は多く見かけます。
夏場、お使いの様子などまたお聞かせいただければ嬉しく存じます。
今後とも宜しくお願いいたします。