黒檀の手あぶり火鉢
本来なら黒檀の手あぶり火鉢が出てきたらそれだけで「お見事」なのですが、今年の元旦火鉢はものすごいのが3つほどありますのでなにかお値段的にも大人しくお感じになるかもしれません。
ですが!
黒檀の手あぶり火鉢は2015年までは毎年必ず手に入りました。
今ではまったくです。
もう世の中から消えてしまったみたいです。
それまで見なかったヤフオクも実は頻繁に見ています。でも、黒檀の火鉢なんぞとんと出てきません。そもそも良い手あぶり火鉢はヤフオクにすら無いのです。
そんな黒檀の手あぶり火鉢、1つだけ入手に成功しました。
珍しく炉縁もあります。
炉縁はこの上にのっている縁です。
炉縁のいわれは千利休。
お茶室の炉は囲炉裏からヒントを得て千利休がこしらえたと伝えられます。
そのときに炉縁を作ったのが千利休さん。
恐らくその炉縁を火鉢に取り入れたのではないかと私は想像しています。
炉縁そのものが長火鉢など大きな物にしかなかったのです。
手あぶり火鉢に炉縁があるだけでワンクラス上という意味になります。
火鉢というものを日常で目にしないのでどうという違い無いようにも思いますがお茶の世界と申しますか火鉢の世界では炉縁は存在感を示す重要なパーツです。
その炉縁も黒檀で作られています。
こちら、灰は4kgほど入ります。
高さの低い手あぶり火鉢は瓶掛とも
縦横が29cmにたいして高さが23cmと低めです。
上ののせた鉄瓶の横移動が楽なように低くしてあります。こうした火鉢は瓶掛とも呼ばれます。
マイナスポイント無し
珍しく完璧な状態です。
マイナスポイントはございません。
サイズ 29cm x 29cm
高さ23cm
炉のサイズ 25cm x 25cm x 13
灰は4kg