第343弾 島桑の大名火鉢

桑の見事な杢目の大名火鉢

シマ桑の大名火鉢

大名火鉢は通説でございます。木工的にはこの作風にも名称があると思うのですが番頭はよくわかっていません。その理由の1つにこうした造り、大名づくりは100台に1つも無いためなんとなく名称を調べないで来たからです。

どなたかご存知でしたら教えて下さい。

これから登場する島桑の火鉢です。

桑は間違いないとおもうのですがシマ桑かどうかは持ち主の方の言説によります。かこに5台ほどシマ桑の火鉢を扱ったことがあります。またお客様の中に桑専門に研究している方にもお会いして色々教えていただいたこともございます。

恐らくこちらはシマ桑になります。

番頭はシマ桑は島桑だとおもっていました。島にある桑だからです。ただ正確には桑は九州から北にある品種(3種類)と、それ以南の沖縄などに生息している桑をシマ系統の桑と言うそうです。

島にあるのでやはり島からきたシマ桑だと思いますが。

いずれにしても桑はもともと江戸指物でもケヤキ以上に珍重されていました。実際に黒檀と桑は珍しいです。個人的には黒檀の火鉢より全然少なかったです。

ケヤキのような如鱗杢(じょりんもく)が特徴です。

ケヤキの如鱗杢はひじょ〜〜〜に貴重ですが。

如鱗杢の特徴はこの光沢。どこからどう見ても光っています。この光沢こそシマ桑の特徴です。

現在商品ページ作成中ですがお値段はおよそ4万円ほどでお譲り出来ます。この光沢の桑ゆえに大名づくりにしたのではないでしょうか。

見事です。

4角も隙間なく綺麗です。

火鉢は専売制、許可制だった

江戸時代、火鉢は許可制、専売制でしたから在庫という概念がありません。そのため依頼者の社会的立場などを考慮してつくられます。大名は言いすぎだと思いますがそれなりの社会的な地位にいるお家の火鉢はこうした上げ底になっていました。

桑の見事な杢目の大名火鉢
桑の見事な杢目の大名火鉢
桑の見事な杢目の大名火鉢
桑の見事な杢目の大名火鉢の画像
桑の見事な杢目の大名火鉢の画像。

すでにご売約済みですが商品ページはこちらです。

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