今年はアンティーク火箸に良いものが集まりました。
もともとは岩手の盛岡の鍛冶屋さんの火箸が中心でした。
でも2021年に引退してしまいました。
2022年の11月28日にこちら、登場です。
桑柄の火箸はなくなってしまいましたが、真鍮の銀細工は中々だと思います。
火鉢と囲炉裏でお使いいただける火箸(ひばし)
いわゆる南部鉄器とよばれる盛岡の鉄器工房でつくられている火箸です。
火箸の選び方
火鉢で使う火ばし
基本的に28cm程度の長さになります。
火鉢でご利用いただく火箸はどれを選ばれても問題ないです。
ご安心ください。
火鉢の場合、炭と火箸が近いのでずっと火鉢に入れたままにしておくとメチャクチャ熱くなります。なので ①火鉢を使っている間は外においておくか、②持つところが木の火箸が良いです。 ちょうどこれからアンティークの桑柄の火箸(未使用品)が登場します。オススメです。
囲炉裏で使う火ばし
囲炉裏でつかう火箸は30cmを超える長めがオススメです。昔は30cm以上の火箸のオーダーもできたのですが今は鍛冶屋さんが引退してしまったので。。。 そのかわり囲炉裏は炭と距離があるので火鉢ほど熱くなりません。
火箸(ひばし)とは
火箸(ひばし)は、燃えた炭を取り扱うお道具。当店では「南部鉄でできた鋳物の火箸」と、「アンティークの火箸」の二種類を販売しています。
鋳物の火箸
南部鉄器でできた鋳物(いもの)の火箸。実は現在、鉄は100%輸入です。だから南部鉄というのは無いのですが南部鉄器と呼んでいます。こちらは電気炉で溶かした鉄を型に流して作ります。南部鉄器の製造方法としては一般的な手法。盛岡で造られる鉄器の殆どがこの鋳型でつくる鋳物です。
アンティークの火ばし【大正時代〜昭和30年ころ】
アンティークの火箸は国内で掘り出した鉄や真鍮の場合が殆どです。アンティークでもキレイなもの、未使用品を販売しています。
火箸の平均価格
4,000円〜5,000円以内が平均的な価格です。灰ならしと合わせて1万円以内でご用意できます。むしろ鍛冶屋さんのつくる数万円の火箸が手に入らなくなってしましましたが。そこは本当に残念です。
盛岡に鍛冶屋の田中さんという鍛冶職人がいました。
2020年に引退。現在はお弟子さんが「鉉屋」として跡を継いでいます。そのため今も同じようなものを作ることはできます。
ただ盛岡の鍛冶屋さんは鉄瓶の鉉(取っ手)を作ることがメインのお仕事。私の方でも頼みにくいので在庫はしておりません。
もしも万が一、どうしてもこの見事すぎる鍛冶仕事による火箸が欲しい方はまずは一旦お問い合わせいただけますでしょうか。
その上でお弟子さんに相談してみます。出来上がりに3ヶ月以上かかりますので予めご了承ください。
鍛冶屋の田中さん創った火箸という作品一覧
桑柄の火箸・灰ならし
そして みず火箸 だけは現在も3ヶ月待ちですがお作りすること可能です。
桑柄の火箸
48,000円(税込)
利休好み「みず火箸」
利休さんが最も好んだ
風炉用の火ばし
44,000円(税込)
鍛冶屋の田中さんの火箸
鍛冶屋さんです。田中さんと申します。田中さんが鍛冶仕事で創る火箸は、基本、中が空洞です。中が空洞ですと炭火の熱を伝えにくいです。また軽くて、炭を扱いやすいです。
そうした利便性も去ることながら、やはり鍛冶仕事でつくられた火箸は道具としての美しさを持ちます。千利休さんが好んだ火箸に「利休好みの火箸」がございますが、今この利休好みを造ることの出来る職人さんは日本には田中さんとそのお弟子さんだけです。
この田中さん。鉄瓶の弦(取っ手)をつくるのが専門です。鉄瓶の弦も中が空洞のものは、お湯が湧いても素手で持つことが出来ます。こうした昔の知恵と申しますか、昔ながらの鉄瓶の弦を作れるのも田中さんだけですので、お仕事は大忙し。その合間を縫って火箸を造ってくれています。
田中さんの火箸、初めて火鉢を使う方にもおすすめでございます。一度お使いいただければ生涯お使いいただけます。古くなっても相応の価値がございます。そしてなによりも、この道具としての美しさをお楽しみいただけたらと思います。